旬に勇む“あらきとうりよう” 国内外で布教実動に拍車 第15回 青年会員が各地でにをいがけ – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを ワイド版
2025・6/25号を見る
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教祖140年祭へ向かう三年千日の“締めくくりの年”も半年を過ぎた。“成人の旬”に、青年会員があらきとうりようの使命を胸に国内外で布教実動に拍車を掛けている。ここでは、青年会明和分会、嶽東分会、甲府分会とヨーロッパ青年会の取り組みを紹介する。
世界たすけの志を胸に台湾へ
青年会明和分会


台湾の繁華街で、青年会員が声高らかに「よろづよ八首」を奉唱する――。
青年会明和分会(石前実委員長)は2月14日から16日にかけて、会員8人が台湾で布教活動に勤しんだ。
これは、同分会として海外布教への一歩を踏み出そうとの思いから計画したもの。この日に向けて、約3年前からおぢばへの伏せ込みや教理勉強会、訪日外国人へのにをいがけを実施するなど、入念な準備を進めてきた。
14日、現地に到着した一行は、台北市の台湾伝道庁に参拝。その後、3日間にわたり、台湾青年会や現地教友のサポートのもと、伝道庁や台北駅の周辺などで神名流しやリーフレット配りなどに取り組んだ。
今回、初めてにをいがけに挑戦したのは、森本優さん(25歳・明修分教会長後継者・天理市)。言語の違いでコミュニケーションが取りづらい中でも、道行く人に真剣に声をかける先輩会員の姿に背中を押されたという。
森本さんは「この経験を糧に、今後は普段からにをいがけやひのきしんに取り組み、ようぼくとして成人していきたい」と話した。
石前委員長(39歳・明和大教会教人・天理市)は「期間中は、『成程の人になる』『一人一回以上のおさづけの取り次ぎ』を目標に掲げて布教に歩いた。これからも、分会として“世界たすけへの挑戦”を継続できるよう努めたい」と語った。
(明和大・山尾社友情報提供)
教会を拠点に毎月実動
青年会嶽東分会
青年会嶽東分会(瀬戸陽一委員長)は4月4日から7日にかけて、青森県おいらせ町にある陸奥下田分教会を拠点に布教活動を展開。会員6人が参加した。
同分会では、教祖140年祭へ向かう三年千日の期間、それぞれが自分にできるおたすけに踏み出そうと、「おたすけ実動会員500名」を実践目標に掲げている。この目標達成に向け、会員一人ひとりがおたすけの喜びを味わおうと、「青エース隊」と銘打った実動の機会を設けている。これは月に1度、各地の教会を拠点に布教に歩き、現地会員の丹精や各教会とのつながりを強めることを目指すもの。
4月の「青エース隊」の期間中、神名流しや戸別訪問などに取り組んだ黒沢有貴さん(34歳・赤濵分教会長後継者・岩手県大槌町)は、2回目の参加。「神名流しをする姿を興味深く見ていた方がいて、教えの一端を伝えることができて良かった。日常生活では、思わぬところからにをいがけにつながることもある。普段からにをいがけの意識を持つとともに、自然と人が集まってくるような人を目指したい」と話した。
瀬戸委員長(39歳・内山分教会長・神奈川県南足柄市)は「実動を続ける中で、会員同士が勇ませ合い、たすけ合いながらおたすけに向かう明るい雰囲気が醸成されていると感じる。今後も継続して取り組み、一人でも多くの会員が親神様のご守護を感じ、自らの信仰を確立できるよう、勢いと情熱をもって活動を展開したい」と語った。
北海道で布教キャラバン
青年会甲府分会
札幌市の中心に位置する大通公園に「天理王命」の神名が響き渡る――。
青年会甲府分会(阿部政広委員長)は6月3日から7日にかけて、北海道内にある甲府大教会部属の3カ所の教会を拠点に、「誠の実践布教キャラバン」と銘打った布教活動を展開。延べ17人の会員が参加した。
同分会では、教祖140年祭に向けて「日々の生活に信仰の喜びを!! 1日3回の誠の実践」を活動目標に掲げ、会員一人ひとりが神名流しや戸別訪問などのにをいがけのほか、ひのきしんや教会活動への参加といった信仰実践に積極的に努めるよう呼びかけている。
こうしたなか、布教実動を通じて各地の会員同士のつながりを深めることを目的に「誠の実践 布教キャラバン」を計画。1回目は2月1日から3日にかけて山梨県内で行われ、今回は2回目の実施となった。
会員たちは期間中、札幌、砂川、函館の3市にある教会を拠点に、神名流しや戸別訪問、ポスティングなどに励んだ。
阿部委員長(37歳・糸魚川分教会長・新潟県糸魚川市)は「普段なかなか顔を合わせる機会のない会員と一緒ににをいがけに歩いたことで、お互いの仲を深めることができたと思う。普段は仕事などで忙しく、思うようににをいがけに出る時間をつくれないという会員が少なくないので、共に布教に歩く機会を少しでも増やしていきたい」と話した。
はっぴ姿でパリを巡回
ヨーロッパ青年会
ヨーロッパ青年会(竹内ルイス幸仁委員長)は5月31日、「第2回パリ神名流し巡回――こかん様の十三峠越えにちなんで」と銘打った行事を実施。管内の青年会員ら14人が参加した。
この行事は、ヨーロッパ青年会のメンバーが、教祖の末女・こかん様の足跡をたどろうと、フランス・パリ市内で十三峠越え(近鉄瓢箪山駅からおぢばまで)とほぼ同距離の約34キロの道のりを歩くというもの。現地では公共の場での布教活動に制約があるなか、少しでもにをいがけにつながるようにと、はっぴを着用して行われた。
第1回は昨年4月20日に実施。今年は道中でポスティングをしようと、独自のパンフレット2種類を作成した。
当日午前8時半、ヨーロッパ出張所に集合した会員らは、てをどりまなびを勤めた後、ベルサイユ宮殿へ移動し、巡回に出発。時折雨が降るなか、エッフェル塔や天理日仏文化協会などを巡り、約10時間かけてヨーロッパ出張所に戻った。この道中、パリ郊外の住宅地でポスティングを行った。
行事の企画担当者である松川嘉宏レオ・ヨーロッパ青年会副委員長(22歳・内子分教会内子パリ布教所ようぼく・フランス)は「長距離を歩いたにもかかわらず、参加者一同、弱音を吐くことなく最後まで勇んで活動できたことがありがたい」と語った。