立教188年「こどもおぢばがえり」会場トピックス
2025・8/6号を見る
【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
7月27日に開幕した立教188年「こどもおぢばがえり」。親里各所に設けられた「しこみ・ふせこみ行事」「おたのしみ行事」の会場では、受け入れに当たるスタッフが思い思いの工夫を凝らし、帰参した子供たちを楽しませている。ここでは、編集部が調べた「会場トピックス」を一挙紹介する。
さまざまな仕掛けに挑戦
「ほんわか村」のキャラクター「ショパン」を助け出すため、ガイド役の“お兄さん・お姉さん”と共に古びた洋館を探検する――。
おやさとやかた南右第2棟地下1、2階では今年、新行事「ショパン救出大作戦」(大阪教区担当)が催された。
会場には古びた洋館をイメージした薄暗いコースが設けられ、床が大きく傾いた部屋や狭い足場など、さまざまな仕掛けが施されている。子供たちは時折、驚きの声を上げながらも、仲間と協力してコース最深部へ。檻に捕らわれたショパンを無事救出すると、「怖かったけれど、楽しかった」と安堵の表情を見せた。
会場責任者の中西太郎さん(48歳・大江大教会長)は「会場内のデザインの一部から『朝起き、正直、働き』の教えが、さりげなく伝わるように工夫した。また、さまざまな仕掛けをクリアする過程は、心のほこりを払っていく姿をイメージしたものだ。アトラクションを楽しんでもらいながら、教えの一端を伝えられたら」と話している。
長年のノウハウ生かして
竹馬や竹とんぼなど、昔ながらの遊びで人気を博している「こども横丁」(京都・滋賀教区担当)では、京都教区が担当する27日から30日までの1日3回、休憩所に充てている東講堂を「大演芸場」に改装し、「飛び出す紙芝居」が演じられた。
これは、紙芝居の一幕を舞台上で演じるもの。以前、「おたのしみ行事」の一つだった「こどもミュージカル劇場」を担当していた京都教区では、長年培ったノウハウを生かした独自の企画ができないか検討。今年の実施に向けて準備を重ねてきた。
台本は、過去に「こどもミュージカル劇場」で上映したものを紙芝居風にアレンジ。役者の衣装は教区で保管していたものに加え、新たに仕立てたものも。舞台背景や演技指導には同教区学生会のOB・OGが協力し、教区一丸となってつくり上げた。
演目は「白雪姫」。白雪姫や七人の小人などに扮した学生会員や少年ひのきしん隊員が、歌や踊りで会場を盛り上げた。
白雪姫役の千原響さん(20歳・大雲分教会信者)は「子供のころ、ミュージカルの舞台に上がってみんなを笑顔にする先輩たちの姿に憧れていた。私も今回の演技を通じて、子供たちに笑顔と勇気を届けたい。教区の伝統を後輩たちにもつないでいけたら」と笑顔を見せた。
受付テントでドラムショー
第2食堂で行われる「バラエティー188」(奈良教区担当)の受付テントでは、同行事に出演する天理大学マーチングバンド同好会のメンバーが、バケツドラムなどを使ったパフォーマンスを披露していた。

これは昨年、「開演を待つ子供たちのために何か楽しんでもらえることはできないか」との思いから、同好会のメンバーが自主的に始めたもの。
公演開始10分前、いすとバケツを手にしたメンバーたちが受付テント脇に整列し、ドラムスティックで軽快なリズムを刻み始めた。バケツドラムの独特なサウンドと、メンバーの正確なスティックコントロールに、帰参者たちは釘づけになっていた。
同好会の山﨑海斗さん(天理大学3年・土佐清水分教会ようぼく)は「自分たちのパフォーマンスで、待機時間を少しでも楽しく、ワクワクしながら過ごしてもらえればありがたい」と、額の汗をぬぐった。