娘と息子の距離が近すぎる – 人生相談
Q. 中学2年生の娘と小学6年生の息子はとても仲が良く、お互いの距離が近すぎるのではと心配しています。毎晩、遅くまで二人で談笑し、一緒に風呂に入ることもあります。子供たちに性別意識を持たせるために、親として何か言うべきでしょうか。(40代男性)
A. 争いが絶えない世相の中で、姉弟が仲良く暮らすご守護を頂かれ、誠に結構ですね。
ご心配の件ですが、男女の境界は、国や家庭、個人で考えが異なり、各々の判断が尊重されることが大切だと思います。そのうえで、国際連合と世界保健機関(WHO)が出している『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』は、判断の参考になるかもしれません。
同ガイダンスには、5歳から8歳で体の大切さ、性差の違いと尊重を教え、9歳から12歳で正しい性の自己決定を教えるとあります。これは、身体発達からしても合理的といえるでしょう。
日本でもこの考えを受けて、性差の違いと尊重を教えながら、生命誕生に重要な関わりがある、水着で隠れる体の部分(プライベートゾーン)を大切にして、むやみに人に見せたり触らせたりしないことを伝える取り組みがあります。その一環として、小学生になるころから男女の入浴や着替えなどを分ける家族もあります。
何かに迷ったときは、基準になるものを探してみると、判断の大きな助けになることがあります。
ところで、この秋季大祭に教祖140年祭へ向けての「諭達」が発布されます。家族で諭達を拝読し、日々の指針にしてください。家族の心が一つになっていけば、良きように導いてくださいます。
回答者:堀健一 (家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長)