「全国定通大会」各競技で好成績 – 天理高校第2部
2025・9/17号を見る
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働きながら学ぶ高校生が、日ごろの練習の成果を発揮する「全国高校定時制通信制体育大会」が先ごろ閉幕した。今年、天理高校第2部は8競技に出場し、団体・個人戦でそれぞれ好成績を収めた。5連覇を果たしたバスケットボール部女子をはじめ、各競技で活躍したチームや選手を一挙紹介する。
連覇記録を伸ばし
バスケットボール部女子
バスケットボール部女子は、5年連続22回目の優勝を飾った。
粘り強さが持ち味の同部。3ポイントシュートを得意とする面絢香キャプテン(4年)ら、4年生3人が下級生を引っ張る。
大会1週間前、柴垣来未選手(同)が右足首の靭帯を損傷するなど、けが人が相次いだ。そうしたなか、部員同士でおさづけを取り次ぐなど、練習に加えて信仰実践にも努めてきた。
大会では初戦を快勝すると、順調にトーナメントを勝ち上がっていく。名古屋市立中央高校との決勝戦でも終始リードを守りきり、61‐47で勝利。5年連続の優勝を果たした。なお、面キャプテンと柴垣選手が大会優秀選手に選ばれた。
面キャプテンは「連覇記録を伸ばすことができて良かった。下級生が4年生を信じてついてきてくれたおかげ」と喜ぶ。
全員でボールつなぎ
バレーボール部女子

バレーボール部女子は、4年連続17回目の頂点に立った。
攻撃を得意とする選手が多く在籍する同部。一方で、守備や互いの声かけに不安があるため、「スリーマン」と呼ばれる3人一組でのレシーブ練習を繰り返してきた。
強力なスパイクが持ち味の丸木かのんキャプテン(4年)と、周りのサポート力に長けた木村春陽副キャプテン(同)の二人の最上級生がチームを牽引する。
大会では、決勝までの3試合をすべてストレート勝ち。決勝戦では、第1セットを接戦で制すると、第2セットは序盤にリードを奪われながらも、アタックを連続で決めて逆転に成功。2‐0のストレート勝ちを収め、4年連続の優勝を手にした。
なお、今大会の優秀選手に丸木キャプテンと木村副キャプテンが選ばれた。
丸木キャプテンは「決勝は苦しい戦いだったけれど、その分みんなでしっかりとボールをつなぐなど、チーム力を遺憾なく発揮できた」とほほ笑む。
決勝で同校対決が実現
柔道部女子
柔道部女子は団体戦で11年ぶり2回目の優勝を果たした。
この1年間、「1日100回の腕立て伏せ」を続けてきた同部には、力自慢の選手がそろう。
都道府県対抗となる団体戦では前年度ベスト4以上の県は2チーム出場できるため、A・Bの2チームで挑んだ同部。両チーム順調に勝ち星を挙げ、決勝戦は天理Aチーム対天理Bチームの同校対決となった。
1‐1の同点で迎えた代表決定戦では、Aチームから山本栞奈主将(4年)が、Bチームから横山いち和副主将(同)が畳へ。試合終盤、山本主将が横山副主将の倒れた隙を見逃さず、抑え込んで「一本」。Aチームが勝利し、同部は11年ぶり2回目の全国制覇を成し遂げた。
なお、個人戦超級で永井友理選手(同)が準優勝した。
山本主将は「優勝できて本当にうれしい。決勝でもお互いに力を出しきることができたように思う」と話している。