年祭まで残り3カ月余り 教友が一層の実動誓う 第17回 地域で“仕上げ”の取り組み – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを
2025・10/15号を見る
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教祖140年祭活動も残すところ3カ月余りとなった。三年千日の“仕上げの期間”となる終盤を迎えるなか、各地では年祭に向けて教友が一層の実動を誓う“仕上げの集い”などが持たれている。ここでは、埼玉教区と兵庫教区婦人会の取り組みを紹介する。
「千動!」の動きを後押し
埼玉教区
埼玉教区(谷澤茂男教区長)は3日、松村義司・たすけ委員会委員長を迎え、メーン会場であるさいたま市の教務支庁のほか、管内15カ所の教会にサテライト会場を設けて「教祖140年祭ラスト100動! 仕上げの集い」と銘打った行事を実施、834人の教友が参加した。
3年前、同教区創立90周年を記念するとともに、教祖140年祭へ向かう年祭活動に一丸となって取り組むことを誓う「教祖140年祭に向かって 埼玉教区創立90周年記念大会」を開催。管内の教友が心をそろえて記念大会を迎えられるよう、「100日たすけあい運動」と題した活動を展開した。
記念大会終了後、教区独自の年祭活動として、「千日たすけあい運動」を提唱。「千動!」を合言葉に、管内の教友がにをいがけ・おたすけ、ひのきしんなどの信仰実践に取り組んできた。9月29日現在の総実動数は446万4344件を数える。
今回の「仕上げの集い」は、年祭までの期間が残りわずかとなるなか、教友たちの「千日たすけあい運動」の動きを後押ししようと計画されたもの。
当日は、メーン会場である教務支庁とサテライト会場である15カ所の教会が、Zoomアプリを使用してオンライン上でつながり、各会場の様子が分かるように、また会場を越えて交流ができるように工夫した。
午後1時、「仕上げの集い」がスタート。活動報告と教区が独自に制作した映像を上映した後、谷澤教区長があいさつ。続いて、松村たすけ委員長が講演した。
真剣な表情で講演に耳を傾けていた平田桂子さん(64歳・本理棟分教会ようぼく・所沢市)は信仰初代。約30年前、家庭の事情から一時は離婚を考えたものの、教友の導きで教会へ足を運ぶようになり、その後、事情が治まったことから、自ら信仰を求めるようになった。現在は、「千日たすけあい運動」を意識して、管内の教友と共に積極的ににをいがけに歩いているという。
平田さんは「講演の中で、お道のおたすけは、とにかく相手に尽くしきることが大切だと聞き、結果や見返りを求めてしまっている自らの心得違いに気づくことができた。年祭までの期間、教友と共に誠の心で人に尽くして通りたい」と話した。
谷澤教区長(61歳・本芝房分教会長)は「教友同士が手を取り合って『千日たすけあい運動』に取り組む中で、教区内のにをいがけ・おたすけの活動が活発化してきたと感じる。三年千日の期間の“仕上げ”となる終盤を迎え、松村たすけ委員長から激励を頂き、管内の教友が心を勇ませ合う機会になった。今後、さらにギアを上げて、“ラスト100動”の期間を走り抜けたい」と意気込みを語った。




3年間の活動の集大成を
兵庫教区婦人会
兵庫教区婦人会(秋岡教美主任)は10月1日、「『おやさまとともにハッピータイム』おぢば大会」と銘打った行事を親里で開催。管内の会員ら636人が参加した。
同教区婦人会では、年祭活動として三年千日の初年に「おやさまとともにハッピータイム」と銘打った取り組みを打ち出した。これは、管内の会員が交流を通じてつながりを強め、日々の御用を勇んでつとめるための後押しをするもの。1年目は支部ごとに、『稿本天理教教祖伝逸話篇』を題材に対話形式で話し合う機会を設けた。2年目は六つのブロックに分け、それぞれでビデオ鑑賞や茶話会、バザーなどを行った。
こうしたなか、年祭活動3年目である今年は、活動の集大成となる行事を模索。一人でも多くの会員と共におぢばへ帰り、本部神殿でおつとめを勤めるとともに、年祭に向けて心一つにさらなる信仰実践を誓う場として「おぢば大会」の実施を決めた。
当日午前11時、清々しい秋晴れのもと、本部神殿東礼拝場に参集した会員たちは、拍子木を入れておつとめを勤めた。
続いて、本部第2食堂で、是則ちなみ・小倉分教会長夫人による講話が持たれた。
その中で是則氏は、自身の子供の身上をたすけていただいたエピソードや、おたすけに当たる中で教祖の存在を感じた体験談などを紹介。また、おさづけの理の素晴らしさについて語ったほか、ご存命の教祖を感じ、喜んで御用に取り組むことの大切さなどについて述べた。
この後、全員で「よろづよ八首」のてをどりまなびを勤めた。
参加した会員の一人、竹内洋子さん(59歳・宇明親分教会ようぼく・尼崎市)は、年祭活動のさなか、お道の教えをさらに学びたいとの思いから、これまで実施された「ハッピータイム」にすべて参加してきたという。
竹内さんは「行事への参加を通じて、教祖を感じ、おたすけに奔走する教友の通り方に感銘を受けた。これからは私も悩んでいる人に声をかけ、一人でも多くの人におさづけを取り次ぐことを意識したい」と語る。
秋岡主任(55歳・西宮大教会長夫人)は「3年間の活動を通じ、地域の会員同士のつながりが強まったと感じる。今回の『おぢば大会』は、年祭に向けた実動にスパートをかける後押しになったと思う。これからも教祖への感謝を忘れることなく、会員と心を一つに、にをいがけ・おたすけに励みたい」と話した。



