西日本大会でメダル10個の快挙 – 天理大学レスリング部
2025・10/22号を見る
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天理大学レスリング部は、9月18日から20日にかけて大阪府堺市の金岡公園体育館で開かれた「西日本学生レスリング選手権大会・女子選手権大会&アルキメデス大会」(西日本インカレ)に出場。男子フリースタイル97キロ級で優勝した立岡拓馬選手(3年)をはじめ、金メダル4個、銀メダル2個、銅メダル4個を獲得する快挙を達成した。優秀な成績を収めた4選手を紹介する。
圧巻の連覇
立岡拓馬選手
立岡選手は、男子フリースタイル97キロ級で大会3連覇を達成。また、同グレコローマンスタイル97キロ級で3位入賞した。
高校からレスリングを始め、3年時の「全国高校総合体育大会」(インターハイ)男子フリースタイル125キロ級で準優勝を収めた。天理大学へ進学後、1、2年時の西日本インカレ男子フリースタイルで優勝した。
素早いステップと高い組手の技術が持ち味の立岡選手。今大会では、決勝までの2試合を1ポイントも落とすことなく、相手を圧倒。決勝でも得意の組手で優位に立つと、相手のバックを取るなどしてポイントを重ね、7‐0で3連覇を飾った。
立岡選手は「試合前はとても緊張したが、マットに立つと焦らず戦うことができた。来年は両種目で日本一になれるよう精進したい」と気合を入れる。
最終年にリベンジ果たす
上岡三桜選手
上岡三桜選手(4年)は、女子フリースタイル53キロ級で優勝を果たした。
小学5年生からレスリングを始めた。中学時代には高校のレスリング部へ出稽古を続け、高校3年時にはインターハイ女子フリースタイル50キロ級で5位入賞した。
今年は、攻めの姿勢を意識し、今夏の「全日本学生レスリング選手権大会」女子フリースタイル53キロ級では5位入賞した。
1年時に西日本インカレ同50キロ級で優勝した上岡選手。リベンジを誓って臨んだ決勝戦は、開始20秒で相手選手のバックを取ってポイントを得ると、その後もリードを広げ、6‐0で2度目の優勝に輝いた。
上岡選手は「一度目の優勝以降、なかなか結果を残せず焦りもあった。多くの人の応援に支えられたので、もう一度優勝できて本当にうれしい」と話している。
強みを生かし準優勝
遠藤慶伍選手
遠藤慶伍選手(1年)は男子フリースタイル92キロ級で準優勝を手にした。
中学まで剣道をしていた遠藤選手は、剣道で培った瞬発力が武器。大学では筋力トレーニングに注力し、「相手により強いプレッシャーをかけられるようになった」と話す。今大会では、強みを生かしたプレーで順調に勝ち上がるも、決勝で敗れ、準優勝となった。
遠藤選手は「まだまだ実力差を感じたので、しっかり練習に励みたい」と語った。
留学生 2種目で入賞
全 政忠選手
台湾からの留学生である全 政忠選手(ぜん せいちゅう・1年)は、男子フリースタイル79キロ級と同グレコローマンスタイル77キロ級で3位入賞した。
小学生のころからレスリングを続けてきた全選手。さらなる成長を目指して日本への留学を決意し、この春、天理大学へ進学した。
同大会では決勝にあと一歩届かず、両種目で3位入賞となった。
全選手は「相手選手を持ち上げるリフト技のバリエーションをもっと増やして、今後の大会に臨みたい」と話した。