立教188年「秋季大祭」前後の親里にぎわう
2025・11/12号を見る
【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
直属・教区の団参が相次ぎ
各地から1万6957人が帰参
教祖140年祭へ向かう三年千日“締めくくりの年”の本部秋季大祭前後には、各地から直属教会や教区による団参が相次いだ。なかでも、10月25日から27日にかけて、直属教会65カ所のほか、2教区が団参を実施し、1万6,957人が帰参(編集部把握分)。3日間の別席者は計1,757人(うち初席者369人)を数えた。秋の親里では、帰参したようぼく・信者たちが、本部神殿でおつとめを勤め、「おやさとひのきしん」に励んだほか、25日に始まった「教祖140年祭特別展示『おやさま』」の会場へ足を運ぶ姿などが見られた。
本部神殿でおつとめ
大祭当日、「天龍講別席おぢばがえり団参」と銘打った団参が実施された。これは、郡山大教会(飯降政彦会長・奈良県大和郡山市)から分離・陞級した直属教会14カ所が合同で団参するもの。
午前11時半、同団参に参加した教友たちが、本部神殿東・西・北の各礼拝場でおつとめを勤めた。
「親族の身上平癒を願った」と話すのは、山北君子さん(78歳・神坂分教会ようぼく・名古屋市)。3年前の11月、「悪性リンパ腫」のステージ4と診断された。年明けから抗がん剤治療を続け、半年後に寛解。現在、定期的に検査通院を続けているという。
「年祭の旬にお見せいただいた身上の節を親神様の声と捉え、神一条の精神のもと、少しでも成人させていただこうと、あらためて思案した」という山北さんは、身上を抱える親族に対して、積極的におさづけを取り次いでいるという。
山北さんは「身上をたすけていただいた喜びを胸に、これからもおさづけの取り次ぎに努めたい。そして、身近な人を一人でも所属教会にお連れできたら」と話している。
「おやさとひのきしん」も
10月25、26の両日、神苑各所では、直属教会単位でひのきしんに汗を流す大勢のようぼく・信者の姿が見られた。
25日午後、西境内地で丹念に除草作業に努めていたのは下平昇さん(67歳・信濃龍西分教会ようぼく・長野県飯田市)。伊那大教会(萱間元一会長・同市)が25、26の両日に実施した「伊那大教会一斉おぢばがえり」に夫婦で参加した。
昨年11月から所属教会が毎日実施しているにをいがけ活動に、夫婦で参加している下平さん。活動352日目のこの日、教会からの移動中に三重県伊賀市の住宅地へ立ち寄り、布教実動したのち帰参した。これまで実動を続ける中で、にをいが掛かった経験はないものの、「『地域にお道の教えが少しでも伝わるように』と願い、実動している」と話す。
下平さんは「団参に参加するたびに、全国から帰り集った大勢の帰参者の姿を目にするので勇み心が湧いてくる。今後も教祖にお喜びいただけるよう、教会につながる方々と一手一つに実動し、一人でも多くの人にお道の教えが伝わるよう努めたい」と語った。
別席場に長蛇の列
大祭後、別席場の受付では、別席者が長蛇の列を成していた。
26日午後、芦津大教会(井筒梅夫会長・大阪市)から分離・陞級した直属教会6カ所による「眞明組おやさと伏せ込みひのきしん」に合わせ、初席者のAさんを連れて帰参したのは、馬場幸恵さん(71歳・大朝分教会上津島布教所長・大阪府豊中市)。馬場さんが管理人を務めるシェアハウスの住人であるAさんは、過去に両親から虐待を受けた経験があり、仕事もできない状況が続いていたという。こうしたAさんの事情について、個人的に相談を受けていた馬場さんは、半年ほど前、Aさんがたすかるきっかけになればと、天理教の教会に参拝することを提案。これを快諾したAさんに、シェアハウス近くの教会を紹介した。
その後、Aさんは定期的に教会へ通うようになり、月次祭にも参拝するようになったことから、馬場さんが別席を運ぶよう勧め、今回の団参への参加に至ったという。
馬場さんは「大変な身上・事情を抱える人でも、お道の信仰につながっていればたすけていただけると信じ、手を差し伸べてきた。教祖140年祭というまたとない“成人の旬”に、ようぼくの仲間入りを果たす人が増えるよう、これからも別席に人をお誘いしたい」と話した。


















