米国際コンクール第3位 – バイオリニスト 吉田南さん
天理教音楽研究会で学んだ吉田南さん(24歳・越海分教会所属)は、先ごろ米国・インディアナ州で開かれた、インディアナポリス国際バイオリンコンクールで第3位に入り、「Special prize for the best performance of a“Mozart Concerto”」を同時受賞した。
1982年創設の同コンクールは、4年に一度開催されるアメリカ大陸最大規模の音楽コンクール。過去には、世界中の国際音楽祭で活躍している竹澤恭子氏が優勝している。
今回は世界各国から39人が参加し、決勝には吉田さんを含む6人が進出。2日間にわたって行われた決勝では、初日の3人目に吉田さんが登場し、シベリウス作曲の『バイオリン協奏曲』を演奏。1本のバイオリンから複数の音を同時に出す「ダブルストップ」などの難所を巧みに弾きこなし、第3位に輝いた。
「誠実で新鮮な音楽を届けたい」
吉田さんは5歳のとき、天理教音楽研究会「弦楽教室」でバイオリンを始め、岩谷悠子さん(本部婦人)の指導を仰いだ。
天理小学校・天理中学校の在学時には「全日本学生音楽コンクール」の小・中の両部門で優勝。さらに、名門・桐朋女子高校の特待生として腕を磨いた。以後「日本音楽コンクール」で優勝したほか、カナダの「モントリオール国際音楽コンクール」では最年少で3位入賞を果たした。また、親里で開催される「おうた演奏会」でコンサートミストレスを務めるなど、教内外で幅広く活躍している。
現在、東京音楽大学アーティストディプロマコースと、ビオラ奏者の元渕舞さん(名髙分教会ようぼく)が教授を務めるアメリカ・ボストンの「ニューイングランド音楽院」に在学中の吉田さん。「聴いてくださる方に、誠実で新鮮な音楽を届けられるよう、日々精進することを念頭に置いている。日ごろから応援してくださる方々に、心からの感謝を申し上げたい」とコメントした。