【真柱様お言葉】あらきとうりようの真価を発揮する青年会に – 第96回青年会総会
青年会本部(矢追雄蔵委員長)は10月27日、第96回「天理教青年会総会」を開催、約600人の青年会員が参加した。3年ぶりとなる今回は、対象者を直属分会および教区・海外青年会の代表者と実行部員に限定。プログラムは2部制のもと、本部東礼拝場と第2食堂でそれぞれ実施された。
午前8時すぎ、受付を済ませた参加者たちが、第1部の会場となる東礼拝場に続々と参集。適度な間隔を空けて座った後、粛々と開始時刻を待つ。
9時、中山大亮青年会長が神殿上段へ。中山会長を芯におつとめを勤めた。
この後、真柱様がご入場。総会開催への祝辞を述べられた後、真柱様のお言葉を、中田善亮表統領が代読した。
冒頭、「この総会で受け取ったことをしっかり持ち帰って、全国の会員に伝えてくださることをお願いしたい」と前置きされたうえで、青年会の活動理念である「あらきとうりよう」の精神に言及。その意味は、いまだお道の教えが伝わっていない所へ率先して分け入り、教えを伝え弘める「布教」と、自分の信仰を掘り下げる「求道」にあるとして、二つ一つともいえる荒道開拓の使命を身に行えるようになることが青年会員として最も大切であり、一人でも多くの道の若者が実行できるよう進めていくことが、青年会活動の根幹であると示された。
続いて、青年会の時代は将来への準備期間であると指摘。まず大切にしてもらいたいのは、親神様の思召をしっかり心に治めることであり、その方法として、「教理を深めること」「本教が歩んできた歴史を知ること」の二つを挙げられた。
そのうえで、ひながたや原典に示された信仰の指針を目標に、心を練りながら日ごろ与わってくることに精いっぱい取り組んで学び得たことは、自分が育つ養分になり、それを蓄積することが成人の道の伏せ込みとなると述べられた。
この後、前日の秋季大祭に、教祖140年祭へ向けて「諭達第四号」を発表したことにふれられ、道の子一人ひとりが心を揃え、年祭の元一日に思いを馳せて、をやの思いに応えさせていただく成人の実を挙げ、全教が一丸となって勤めきらせていただきたいと話された。
最後に、間もなく年祭への三年千日に入ることを踏まえ、「年祭活動は全教が一手一つになって動く旬である。その中で、道の若者らしく、あらきとうりようとしての真価を発揮する青年会になってもらいたい」と一同に求められた。
「問いと対話」を心に
第1部に引き続き、第2部が第2食堂で行われた。
冒頭、あいさつに立った中山会長は、社会が大きく変わる現代においては「問いと対話」が大切と話を起こされた。
続いて、問いは対話を、対話は気づきを生み、気づきは自分の価値観を広げ、新たなチャレンジをするきっかけをくれるとして、自らも「かしもの・かりもの」の教えについての対話を通して「伝わる人」になる大切さに気づいたと述べられた。そのうえで、教えを伝える一方で、まずは自らが教えを心に治め、いつも陽気なにをいが出る“なるほどの人”になることが重要と話された。
さらに、来年始まる年祭活動についてふれられ、「教祖のひながたを辿る」という目標に向けて、まずは「教祖のひながたとは何か」という問いを立て、人と対話し、自らの行動に落とし込むことが大切と強調された。
最後に中山会長は、まず一人ひとりが神様と一対一になって「伝わる人」になる努力を重ね、「問いと対話」を心に置きながら、お互いに楽しんで信仰生活を通らせていただこうと呼びかけられた。
この後、二人一組による対話形式のワークの時間が持たれた。
最後に、矢追委員長のあいさつに続いて、全員で『天理教青年会々歌』を斉唱した。