おやのことば・おやのこころ(2021年4月4日号)
人がめどか、神がめどか。神さんめどやで。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』123「人がめどか」

おぢば周辺のソメイヨシノは、いまが見ごろ。うららかな春の日差しに満開の淡いピンクの花びらが映え、心を和ませてくれます。こうしたなか4月を迎え、新年度がスタートしました。
高校や大学を卒業した人は、新社会人として新たなステージへ踏み出します。また、会社で働く人、あるいは教会本部や大教会などで御用に携わる人にとっても、人事異動や新たな環境に身を置いての再スタートを切る時期でもあります。
異動の辞令が下った当事者の中にはまさに青天の霹靂とばかりに、「なぜ、どうして?」と喜べない人もいるでしょう。一方、異動はなかったものの、新しい上司や先輩が配属され、これまでと異なる物事の進め方に戸惑い、ストレスを感じたり、不平不満を口にしたりする人もいるかもしれません。
「人がめどか、神がめどか。神さんめどやで」
私たちは、つい周りの人の言葉づかいや態度に振り回されたり、良く見られたいと人目を気にしたりする傾向にありますが、道の信仰者として生きていくうえで指針とすべきは、親神様の教えです。親神様の望まれる陽気ぐらしのためには、どうすべきなのかを常に思案し、たんのうの心を治めて、周りの人に少しでも喜んでいただけるよう努めたいものです。
今宵は妻と共に、夜桜を見に出かけようと思います。
(あ)