新しい時報を”つなぎ”に – 視点
今号から『天理時報』の形も内容も生まれ変わった。
内容面では、ようぼく・信者が信仰心を養ったり、道の仲間の活躍を知ったりする読み物としての色合いが濃くなる。これまでと同様に、旬々の”おぢばの声”を届けることに変わりはないが、行事や活動などの詳しい情報は、天理教ホームページ上や『みちのとも』誌上で見られる。
教会でも、会長の考えや教会の動きを記した教会報を発行しているところは多い。普段は顔を合わせない信者さんにも送るなどして、心をつなぐ手だてとしている。書かれている文章には会長や執筆者の人間性や信仰の温もりが表れていて、情報を知るというより”人を知る”面もあって、読むと楽しくなる。
一方、時報は教内全体の機関紙であるが、その中に親神様の思召や教祖の温もりを感じ、信仰を共にする教友の思いや人間性にふれることで、勇みや励みが得られれば、読み応えにもつながるだろう。
紙面の判型は従来の半分の大きさ(タブロイド判)になるが、その分、一つひとつの記事が際立ち、読みやすくなる。
ところで、タブロイドの語義には「小型。要約、圧縮した」の意味がある。その名を取った小型新聞の発生は20世紀初頭のイギリスにあり、まず大衆紙が導入した。近年になって同国の「タイムズ」紙などの高級紙も積極的に採用している。
いつでも目に入り、手が届く生活の場に、教えの息吹にふれて信仰心を呼び覚ます読み物がある環境は大切だ。
新しい『天理時報』は、紙面が読みやすくなるとともに、スマートフォンなどインターネット上でも閲覧することができ、利用手段と範囲がより広がった。
この機会に、あらためて家族や知人らへの”つなぎ”として大いに活用していただきたい。
(村)