タイで日本語教師を経験 – 読者のひろば
奥村勇弥(24歳・奈良県広陵町)
3年前、天理教校本科実践課程に在学中、当時の主任先生からタイ出張所での青年勤めを勧められた。海外派遣に興味があった私は卒業後、タイへ。当時の自分にとって、慣れない土地での生活は、楽しみ半分、不安半分だった。
タイ出張所では、現地の人たち向けの日本語教師を務めた。言語を教えるのは想像以上に難しく、単に翻訳しただけでは伝わらないこともある。分かりやすく伝えるための工夫が必要だと感じた私は、絵を描くことが好きだったことから、イラストを自作して授業に取り入れてみた。すると、生徒たちの反応がすこぶる良くなった。
1年が経ったころ、タイでも新型コロナウイルスが広がった影響で、オンラインで授業を行うことに。対面なら簡単に伝えられたことも、画面越しでは伝わらない。そこで、より親しみをもってもらえるようにキャラクターを活用するなど、以前にも増してイラスト作成に力を入れたところ、生徒たちは楽しんで授業を受けてくれた。その分、準備は大変だったが、所長先生からも「丁寧に授業をしている」と褒めていただいた。
今年3月、青年勤めを終えて帰国した。将来はタイでの経験や特技のイラストを生かし、来日した人や日本に興味を持つ人に、分かりやすく日本語を教えていきたい。
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