立教184年 全教一斉ひのきしんデー(全国)
感染対策講じ風雨のなか津々浦々でようぼく実動
全国的に強い雨風に見舞われた立教184年「全教一斉ひのきしんデー」。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、教会やようぼく家庭周辺で行った支部のほか、「まん延防止等重点措置」の適用や「緊急事態宣言」の発出があった地域では、会場での実施を取りやめる支部が相次いだ。こうした中も、感染防止対策を講じたうえで、風雨をついて会場でひのきしんを行った支部や、教会やようぼく家庭周辺で取り組んだ教友たちの姿が、全国の津々浦々で見られた。
神奈川・湘南支部
神奈川教区湘南支部(田嶋理司支部長)は当初、藤沢市の片瀬海岸西浜海水浴場などでの実施を予定していた。天気が良ければ富士山が望める同海水浴場。しかし、当日は朝から雨となり、会場での実施はやむを得ず中止した。
こうしたなか、同支部の教友たちは、教会やようぼく家庭周辺でひのきしんを実施。教会近くのバス停では、少人数でごみ拾いに勤しむ教友の姿が見られた。
静岡・中遠支部
静岡教区中遠支部(夏目歳継支部長)では、袋井市の久野城址で16人が除草作業に励んだ。
21年前に災害救援ひのきしん隊の「全国訓練」を実施して以来、同市と防災面
で緊密に連携している同支部。例年のひのきしんデーでは、同市の勧めを受け、市指定文化財の久野城址で行っている。
当日は参加人数を制限して実動。カッパを身に着けた教友有志が、周辺の環境整備に従事した。
宮崎・宮崎支部
天候の回復を待つために開始時刻を遅らせたり、降雨の影響で実動時間を短くしたりする支部もあった。
宮崎教区宮崎支部(船田昌規支部長)は当初、午前10時から作業に取りかかる予定だった。しかし、当日は未明から強い雨が降り続いたため、急遽、午後2時のスタートへと変更した。
会場は、1964年の東京オリンピック聖火リレーの起点の一つとなった県立平和台公園。開始時刻になっても雨が降っていたため、1時間の実動となったが、集まった52人の教友たちは園内のごみを拾い集めていた。
大分・大分中央支部
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、献血の協力者が全国的に少なくなっているなか、ひのきしんデー当日に献血ひのきしんに取り組む教友たちの姿も。
大分教区大分中央支部(松井正道支部長)では、大分市の平和市民公園で献血ひのきしんを行った。
昨年4月、全国各地に「緊急事態宣言」が発出されるなか、大分県赤十字血液センターから「このような状況ではあるが、長年、献血活動をしてこられた天理教さんに、ぜひ協力をお願いしたい」との申し出を受け、ひのきしんデーに合わせて実施した。
同センターから要請を受けた同支部では、教友44人が献血に協力。同センターの沙藤秀典・献血推進課係長は、「血液が不足するなか、天理教の皆さんは快く引き受けてくださり、大変ありがたい」と謝辞を述べた。
このほか、東京教区練馬支部(岡田敬雄支部長)、宮崎教区延岡支部(林田充支部長)、岩手教区(加藤昌弘教区長)でも献血ひのきしんが行われ、計188人が献血協力した。
(編集部調べ)
鳥取・東部支部
鳥取教区東部支部(原寛支部長)は、10組に分かれて実動。1組は鳥取市の東コミュニティセンター山の手会館で実施し、28人が清掃作業に努めた。
子供二人を連れて参加した澤栄升さん(42歳・岩美分教会ようぼく・鳥取市)は、妻・由希さん(42歳)との結婚を機に信仰の道へ。「天理の教えを聞いて、身の周りにあるすべてのものが親神様のご守護であることを知り、今がありがたいのだと思えるようになった。自分が実感した信仰の喜びを、子供たちに伝えていきたい」と話した。
各地のひのきしんデーの様子を、本紙記者が動画で撮影。これらをまとめた映像を見ることができます。