師弟そろってバトン日本一に輝く
天理高バトン部OG 上田おていさん・山下ももかさん
同部コーチ 鈴木治さん
天理高校バトントワリング部OGの上田おていさん(21歳・教会本部ようぼく・滋賀県草津市)と、山下ももかさん(21歳・麁玉分教会ようぼく・同)は先ごろ、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で開催された「第45回全日本バトントワーリング選手権大会」(主催=一般社団法人日本バトン協会)ペア・シニアⅠ部門に出場し、初優勝を果たした。また、二人の“師匠”である同部コーチの鈴木治さん(25歳・愛町分教会愛清布教所ようぼく・京都市)も、同日行われた「第35回世界バトントワーリング選手権大会日本代表選考会」フリースタイル個人・男子シニア部門を1位通過。師弟そろってバトン日本一に輝いた。
鈴木さん、上田さん、山下さんの3人は、日本バトン界の第一人者・稲垣正司氏が主催するチーム「GENESIS」に所属。鈴木さんをはじめ同チームのメンバーは、2016年の設立以来、数々の世界大会で優勝を果たしている。
上田さんと山下さんは天理高を卒業後、鈴木さんの推薦で同チームに加入。ペアの技を3年間磨き続けた結果、今大会で見事に初優勝に輝いた。
鈴木さんは「二人のバトンの絡み合いがマッチしていた点が高く評価されたと思う。高校時代から、二人が“努力できる逸材”だと分かっていた。期待通り、凄まじい努力を重ねた結果の優勝だと思う」と話す。
同部の阿部祥子部長は「部から日本一の選手が出たのは創部初の快挙。とてもうれしく思う」と誇らしげに語った。
ごみ拾いを欠かさず
天理市出身の上田さんは、小学5年生のときバトンを始めた。天理高バトン部では、全国大会で3年連続金賞を受賞し、3年時にはキャプテンを務めた。
上田さんは「両親から事あるごとに、かしもの・かりものの教えを説き聞かされ、元気な体に感謝できるようになった。練習がつらくても、ご守護に感謝する気持ちを忘れず、ここまで続けることができた」と話す。
一方、教会長子弟の山下さんは、3歳からバトンを握っている。同部で上田さんと出会い、3年間を共に過ごし、現在もペアを組む。
山下さんは「二人で本部神殿に参拝することを心がけ、大会前日と翌日にも、おぢばへ足を運んだ。予想もしなかった優勝を経験させていただき、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
一方、これまで世界の頂点に9度立っている鈴木さん。現在、世界大会出場に向け、第一人者の技にさらに磨きをかけている。
鈴木さんは「練習中につらいことがあっても、布教所の皆さんの顔を思い浮かべて乗り越えてきた。日ごろから心がけていることは、ごみ拾い。大会でバトンを
“落とさない”ように、“落ちている”ごみを拾う。普段からごみに気をつけながら生活することで、ようぼくとしても、たすけを求める周囲の人たちの異変に気づくことができると思う」と語った。
上田さんと山下さんペアと、鈴木さんの練習動画は下記のURLで視聴できます
上田さん・山下さんペア
鈴木さん