おやのことば・おやのこころ(2021年7月18日号)
どんな事情あれども、難しいと思えば難し、何も案じるやないで。案じ掛けたら案じの理が回る。
「おさしづ」明治27年7月
先月下旬、自衛隊大阪大規模接種センターで、1回目の新型コロナウイルスワクチンを接種しました。
会場では、規律正しい態度と笑顔の自衛隊員が出迎えてくれました。受付からワクチン接種、次回接種の予約まで、所要時間約60分のスムーズな流れ。待ち時間もほとんどなく、ストレス・フリーの態勢に感銘しながら会場を後にしました。
ワクチン接種をめぐっては、さまざまなニュースが連日報じられています。なかでも目を引くのは、SNSで拡散されている、ワクチンを打つと「不妊や流産の原因になる」「遺伝子が組み換えられる」など、公的機関の発表とは異なる真偽不明の情報の流布です。
もちろん、ワクチンは当人の希望によって接種するものですが、世界には、このような情報に惑わされて、接種をためらう人が少なくありません。
「どんな事情あれども、難しいと思えば難し、何も案じるやないで。案じ掛けたら案じの理が回る」
人類にとって未経験のワクチンゆえに、「どんな影響を及ぼすか分からない」と、つい先を案じ、不信感を抱きがちです。一方で、接種は自らのため、周囲のため、社会のためとの信念をもって臨めば、神様は決して悪いようにはなさらない。にをいがけ・おたすけに掛かる際には、相手に安心・安全を与える要因の一つにもなるでしょう。来週末の2回目の接種が待ち遠しいです。
(あ)