新チーム始動 – 天理大ラグビー部
関東勢相手に好ゲームも関西春季リーグ優勝逃す
今年1月、第57回「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」で初優勝を飾った天理大学ラグビー部。翌2月、佐藤康キャプテン(4年)のもと、新チームが始動した。スローガンには、「満足するな」という意味を込め「ステイ・ハングリー」を掲げた。
日本一に輝いた昨年のチームには、1年時から主力を張った選手が多かった。中心選手が卒業した今年のチームについて、小松節夫監督(58歳)は「例年以上にレギュラーが固定されておらず、皆にチャンスがあって競争が激しい。言い換えると、柱になる選手がまだいない」と話す。
冬の体力づくりを経て迎えた、5月末の関西大学春季トーナメント2回戦。天理大は昨年のレギュラー6選手が、けがで欠場するなか、近畿大学を相手に27‐22で辛くも勝利した。
その後、6月に長野県飯田市で行われた招待試合では、1月の大学選手権準決勝で相まみえた明治大学と対戦。新チーム初となる“関東勢”との試合は、天理大が先制トライを挙げ、序盤を有利に進めたが、前半36分に逆転を許す。後半、天理大が反撃して同点に追いついたものの、試合終了間際にトライを奪われ、21‐26で惜しくも敗れた。
さらに、翌週には筑波大学との定期戦に臨んだ。天理大が後半に3連続トライを挙げるなど、35‐20で勝利した。
この間、関西大学春季トーナメントを順当に勝ち上がった天理大は7月4日、決勝で同志社大学と対戦した。
開始3分、モールで先制トライ。ところが直後に逆転を許すと、ミスが重なり、点差が開いていく。結果、19‐35で敗戦。“関西勢”との対戦では6年ぶりとなる黒星を喫した。
小松監督は「相手の気迫と執念を前に、自分たちのラグビーができなかった。秋に向け、同じミスを繰り返さないように修正し、特にコンタクトプレーを強化していく」と語った。
天理大と同志社大が対戦した、関西大学春季トーナメント決勝の動画ニュースを見ることができます。