夏休みさんさいの里デイキャンプ – 少年会本部
ご守護味わう“山の一日” – ルポ
少年会本部は、7月27日から8月24日にかけて、天理教青少年野外活動センター「さんさいの里」(奈良市)で「夏休みさんさいの里デイキャンプ」を実施している。例年、主に1泊2日のプログラムで行われてきた「夏休みさんさいの里キャンプ」は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、昨年に続いて「デイキャンプ」として日帰りで実施。団・隊のみならず、家族単位の利用なども広く受け入れている。ここでは、デイキャンプに初めて参加した中津団(是則晃生団長)の様子を報じながら、“天理キャンプ”の魅力に迫る。
「みどりの山にあつまって みんなでつくるこのキャンプ」
7月30日午前9時すぎ。マイクロバスから意気揚々と降車した中津団の少年会員たちを、少年会本部スタッフが『さんさいの里のうた』を歌いながら出迎える。スタッフが一人ひとりの検温と手指消毒を行った後、キャンプ場へと誘導した。
中津団では、毎年夏に開催する子弟練成会が恒例行事となっている。今年は、少年会員のおぢば帰りに合わせて、子弟育成の機会を持つためデイキャンプに参加した。
万全な対策のもと
この日は、最高気温35度の猛暑日。日差しを避けて入所式とオリエンテーションが行われた後、子供たちはキャンプならではのレクリエーションに取り組んだ。
今年新設された野外ゲームのボルダリングも、その一つ。センターハウス前のテラスを利用して設けられた遊具で、本格的なボルダリングを体験できるレクリエーションだ。
ヘルメットを着けた子供たちは、密にならないように順番を守ってボルダリングに挑戦。スタッフが壁の上下から見守るなか、ホールドに手足をかけて慎重に壁を登っていく。ほどなく登頂すると、子供たちの笑顔が弾けた。
一方、スタッフは、小まめに休憩や水分補給を呼びかけるなど、万全の熱中症対策を講じていた。
昼食はバーベキュー。火照った体を冷ますような爽やかな風が吹くなか、子供たちは肉や野菜を夢中になって頬張った。
午後もクラフトや野外ゲームに参加して、“山の一日”を存分に満喫した。
是則団長(52歳・小倉分教会長・福岡県北九州市)は「大自然の中で親神様・教祖のご守護を味わい、安心して過ごせるのは“天理キャンプ”ならでは。少年会本部のお兄さん・お姉さん方がこまやかに対応してくださるので、今後もぜひ利用したい」と話していた。
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なお、「夏休みさんさいの里デイキャンプ」は8月24日まで実施される。少年会本部ホームページから、入所申し込み状況を確認できる。
文=加見理一
写真=山本暢宏
コラム
さんさいの里は、昭和46年に「たすけあいと創造」をテーマに開所。親神様の火・水・風のご守護を大自然の中で体感する場として、夏休み期間を中心に、教内の各団体が数多く利用してきた。
ところが近年、害虫や台風による被害によって敷地内の多くの木々が失われた。こうした事態を受け、少年会本部では一昨年5月、「さんさいの里植樹基金」を開設。森の再生事業に継続して取り組んできた。
こうして開所50周年を迎えた現在、かつての豊かな森を取り戻しつつあるさんさいの里は、多くの団体や個人に利用されている。