「みかぐらうた」を必死に唱えるなか – 読者のひろば
武市満美(22歳・天理市)
2年前、旅行へ行った帰りの出来事。予約していたバスが到着するまで時間があったので、私は駅のお土産コーナーで時間をつぶしていました。そのさなか、スマートフォンが突然故障したのです。かろうじてバスの出発時刻は覚えていたものの、乗るべきバスも、乗り場さえも分からなくなり、私はパニックに陥りました。
そのとき、なぜか「みかぐらうた」が心に浮かんできたのです。これまでに経験したことのない不思議な感覚に驚きつつも、藁にもすがる思いで、心の中で必死に地歌を唱えました。そうするうちに、少しずつ冷静さを取り戻すことができました。
出発時刻が迫るなか、一か八か、何台か停まっていた中の一台のバスの乗り場へ向かいました。確認したところ、なんと、それこそが私が予約していたバスだったのです。ほっと胸を撫で下ろして座席に腰かけたとき、親神様が導いてくださったように感じ、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
天理へ無事に帰ってきた後、すぐに本部神殿へ足を運び、親神様にお礼を申し上げました。また、これまで学校やアルバイトを言い訳にして、あまり参拝していなかったことを反省しました。
この出来事があってからというもの、できる限り本部神殿へ赴き、親神様にお礼を申し上げることを心がけています。残り半年の学生生活はもちろんですが、社会人になっても、日々のお礼を申し上げるという姿勢を変えることなく通りたいと思います。