おやのことば・おやのこころ(2021年10月18日号)
この心どふゆう事であるならば
「おふでさき」十二号92
せかいたすける一ちよばかりを
先日、埼玉から帰参されたご婦人に初めてお会いしました。2月14日号の小欄で取り上げたウガンダでの井戸掘り活動が目に留まり、「微力ながら協力させていただきたい」と、支援金をわざわざ持参されたのでした。
この井戸掘り活動については、2月以降、十数人の読者から支援の申し出がありました。ご寄付いただいた支援金は月に一度、現地へ送金し、井戸建設資材の購入などに活用されています。
現地責任者のGさんによると、井戸1基が完成するまでに1カ月ほどかかります。手作業での掘削、その後のレンガ、パイプ、ポンプなどの資材設置に至るまで、すべての作業をひのきしんで行い、2月以降に計4基の井戸が完成し、近隣の村々へ寄贈されました。
ある村での引き渡し式で、あいさつに立った村長は「ご寄付いただいた皆さま、そして実際に井戸掘り活動に携わった“天理教ひのきしん団”の皆さまのおかげで、清潔な水をいつでも飲めるようになりました。心から御礼を申し上げます」と謝意を述べたそうです。
言うまでもなく、この活動の根底にあるのは教祖の教えです。一れつ兄弟姉妹として、たすけ合いの心で、水不足に苦しむ人々に喜んでいただきたいと寄付する側も、井戸掘りに携わる側も、力を尽くすのです。
コロナ下にあって、たすけ合いが強く求められる昨今、ウガンダでの井戸掘り活動への支援を地道に続けていきたいと願うばかりです。
(あ)