Tenri QR Music “紙上コンサート”
音楽の秋に“紙上コンサート”はいかが――。全国屈指の実力を誇る管内学校の音楽系クラブの活躍を、記事とともに、QRコードから視聴できる動画を紹介する新コーナー「Tenri QR Music “紙上コンサート”」。第1回は、天理高校弦楽部の定期演奏会の模様と、7月の全国大会で「銅賞」を受賞した天理中学校箏曲部の演奏をお届けする。
初秋に響く“弦の調べ” – 天理高校弦楽部定期演奏会
天理高校弦楽部は9月20日、第38回「定期演奏会」を天理市民会館で開いた。
毎年秋に開催される「日本学校合奏コンクール」で金賞受賞を続けている同部。昨年、第1位相当の「文部科学大臣賞」の3連覇を逃したことから、今年は1位奪還を目指して練習を重ねている。
コンクールに向けて準備した曲は、メンデルスゾーン作曲『弦楽八重奏曲』。上田真紀郎コーチ(43歳)は「メンデルスゾーンの作品は聞く人の心理を考慮されたものが多い。部の指針である『聞き手に喜んでもらう演奏』と一致することから、この曲を選んだ」と話す。
当日のプログラムは2部構成。第1部は、おうた1番『やまさかや』で幕開けした後、コンクール曲の『弦楽八重奏曲』へ。4パートのバイオリン、2パートのビオラ、2パートのチェロがそれぞれの持ち味を生かしながら、澄んだメロディーを響かせた。
第2部は、お楽しみステージ。同部おなじみの『情熱大陸』(葉加瀬太郎作曲)や、アイドルや俳優に扮した部員たちによるコミカルな演出で会場を盛り上げた。
終盤では、引退する3年生が『糸』(中島みゆき作曲)をワンフレーズずつ弾いた。
なお、天理高弦楽部の定期演奏会の動画は、天理教ホームページ「信仰している方へ」内の「天理教WEB動画」のコンテンツの一つ「Joyous Sounds」で順次公開していく。
URLから、天理高弦楽部の定期演奏会の動画をご覧いただけます。
https://www.tenrikyo.or.jp/yoboku/movie/joyous-sounds-vol-36/
全国大会で「銅賞」受賞 – 天理中学校箏曲部
天理中学校箏曲部は7月23日、2年ぶりに開催された第39回「全国小・中学生箏曲コンクール」中学校・団体の部に出場し、第3位相当の「銅賞」を受賞した。
一昨年の同大会で金賞を受賞し、連覇を果たした同部。昨年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止になったうえ、活動の休止や練習時間の短縮を余儀なくされた。
昨年10月、課題曲である『箏五重奏曲三つのフェスタルバラード』(三木稔作曲)の練習を始めた。同曲は、ピアノ曲を箏合奏用にアレンジしたもので、ユニークな曲調の変化と、アクセントの効いた旋律が特徴的だ。
今大会は、事前に撮影した演奏動画による映像審査を実施。当日は、2・3年生の部員16人が練習の成果を遺憾なく発揮した。
銅賞受賞に際して、審査員から「チームワークの良い演奏だった」「難曲をきちんと合奏したのは見事」などのコメントが寄せられた。
URLから、銅賞を受賞した天理中箏曲部の演奏動画をご覧いただけます。
https://doyusha.jp/jiho-plus/redirect/20211013_koto-club/