おやのことば・おやのこころ(2021年10月20日)
一ッ ひとことはなしハひのきしん
「みかぐらうた」七下り目
にほひばかりをかけておく
先日、教会にギンナンのお供えが上がっていました。朝晩は涼しくなり、残暑が厳しかった九州北部でも、ようやく本格的な秋の訪れを感じています。親里大路のイチョウ並木も、そろそろ色づくころでしょうか。
先月末、地域の「全教一斉にをいがけデー」の活動として、街頭での路傍講演に参加しました。マスク越しとは思えないほどハキハキとした声で話す人もいれば、リーフレットの文面を小さな声で読み上げるのが精いっぱいという人もいます。筆者自身は地声が低く、くぐもった話し方になりがちなだけに、よく通る声の人をうらやましく思います。ただ聞くところによると、発声には口の開け方や腹式呼吸、体の姿勢のほうが大事で、地声のトーンはさほど関係ないそうです。
ギンナンの殻は固く、そのままでは調理しづらいものですが、弾け飛ばないように紙の封筒に入れてから電子レンジで加熱すると、手軽に下処理ができます。道端に落ちているままでは独特のにおいが鼻を突き、厄介者扱いされることもありますが、少し手間を加えるだけで、鮮やかな色味、豊かな風味を楽しむことができます。
人にお道の話をする際には、まずは自らの殻を破り、堂々とした声と態度で、秋の食卓を彩るギンナンのような味わい豊かなにおいを醸し出せるように日々精進したいものです。
(さ)