おやのことば・おやのこころ(2021年11月10日号)
九ッ こゝはこのよのもとのぢば
「みかぐらうた」五下り目
めづらしところがあらはれた
本部の秋季大祭に、感染症対策を講じたうえで、妻と共に参拝しました。秋晴れの爽やかな陽気のなか、「みかぐらうた」を勇んで唱和し、心が晴れやかになりました。
長期間にわたる「緊急事態宣言」がすべて解除されたこともあってか、境内地では、神苑に設置されたパイプいすなどで一定間隔を保って参拝する多くの参拝者が見られ、前月までの月次祭とは異なる印象を受けました。
緊急事態宣言下では、県境を越える移動や不要不急の外出の制限が求められ、ようぼく・信者の大半は、おぢば帰りを控えざるを得ない状況でした。しかし、そんな中も、身上をご守護いただいたことへのお礼や、身上・事情で悩み苦しむ人々のたすかりを願うためにおぢばへ帰る、否、帰らずにはいられないと、真実のおぢば帰りを続けたようぼくも少なからずおられたに違いないのです。
そして、このたびのコロナの感染状況の変化を踏まえて、立教の元一日に由来する秋季大祭に何がなんでも参拝したい、殿内での参拝は叶わなくとも、かぐらづとめが勤められるおぢばの直近で参拝したいとの思いから、大勢の方々が遠近を問わず、久しぶりにおぢばへ帰られたのです。
5年ほど前に教会長になった後輩と南礼拝場前で偶然出会いました。「神奈川からマイクロバスで20人の信者さんを連れて帰らせていただきました。実に2年ぶりです!」と弾んだ声で話す彼の勇んだ姿が印象的でした。
(あ)