何があっても謝らない夫 – 人生相談
Q. 夫は何があっても絶対に謝りません。そういう人なのだと諦めてきましたが、最近は子育ての大変さも重なり、「なぜ私ばかりが我慢しなければならないの?」と思うように。どうすれば夫が素直に謝るようになるでしょうか? (30代女性)
A. お手紙によると、一昨年、長男を出産されたとのこと。いまは子育てに忙しいことでしょう。特に、母親でなければならない、しかも待ったなしという状況もあって、本当に大変だと思います。ご主人も協力しているのでしょうが、その時の態度が我慢ならないということなのだと思います。
大人二人で暮らしていたこれまでと、乳児を加えての3人生活とでは、状況は大きく変わっているでしょう。上手に役割分担して協力し合えればいいのですが、時間や心身に余裕のない状況では、なかなか難しいと思います。
そんな中にあっても、ご主人の内面には、父親のほかに男性や少年といった要素があり、それらがすねたりダダをこねたりしているような気がします。大げんかをして発散するのも一つですが、お互い相手を思いやれればいいですね。
教祖は「女房の顔を見てガミガミ腹を立てて叱ることは、これは一番いかんことやで」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』137「言葉一つ」)と仰いました。
一方、「亭主の偉くなるのも、阿呆になるのも、女房の口一つやで」(同32「女房の口一つ」)とも仰せになりました。たとえば失敗を指摘する前に、まず感謝の気持ちを丁寧に伝えるのは如何でしょう。
子育てをしながら、親も一緒に育っているのでしょうね。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師)