立教186年お節会トピックス
3年ぶりの実施に感謝 初日の“一番乗り”
初日の5日、保安室消防掛前広場の入場ゲートで、開場を待つ列の先頭に立っていたのは松田仲市さん(75歳・福龍分教会ようぼく・天理市)。この日、誕生日の松田さんは“一番乗り”を目指したという。
30年ほど前から毎年、お節会へ足を運んできた。「お節会のお雑煮を頂くことで、一年が始まったという気分になり、気合が入る。お節会がない2年間は寂しく思っていたが、こうして頂けることが有り難いと感じる」と話した。
万全を期して真心の一椀を
3年ぶりとなる「お節会」では、万全の感染症対策を期して行われた。
餅焼き場では、人数を制限して餅焼きひのきしんが行われた。また各会場では、座席をテーブルの片側のみに配置。帰参者には、入場の際の手指消毒の徹底と、黙食の励行が促された。
一方、各会場で接待に当たったひのきしん者は、手指を消毒したうえで焼き立てのお餅と水菜をお椀に盛り付け。そこに熱々のすまし汁をかけ、すぐさま雑煮を待つ帰参者のもとへ運んだ。
3年ぶりの本部「お節会」では、たくさんの人々のひのきしんにより、例年と変わらぬ真心のこもった一椀が帰参者に振る舞われた。
習字教室の生徒ら舌鼓
神戸市の柏木徳男さん(57歳・舞子分教会教人)が運営する書道教室「舞子習字教室」の生徒ら17人が帰参した。
同教室講師の柏木浩子さん(55歳・同)は「生徒たちがおぢばへ足を運ぶ機会をつくりたい」との思いから、数年前に生徒らを引き連れ、お節会期間に帰参するようになったという。
今回帰参した生徒らは、ほとんどが未信仰家庭の子供たち。徳男さんは「コロナの心配は絶えなかったが、生徒たちが心から楽しみにしてくれていたので、無事に帰参できて良かった。新年にいい滑り出しができたと思う」と笑顔で語った。
立教186年お節会データ
餅……6,300キロ(31.5石)
※1石=200キロ計算
木炭……3,044キロ
水菜……1,008.3キロ
すまし汁……7,540リットル