躍動! 天理サウンド
天理高校の音楽系クラブが揃って躍動――。天理高校吹奏楽部は11月13日、横浜市で開かれた「全日本吹奏楽大会in横浜」に出場。来年の出場権となる「連盟理事長賞」を受賞した。また、同校弦楽部は11月14日、福島県白河市の白河文化会館コミネスで開かれた第10回「日本学校合奏コンクール2021全国大会」ソロ&アンサンブルコンテスト高等学校の部に出場し、4年連続で「金賞」に選ばれた。
全国大会で「連盟理事長賞」- 天理高校吹奏楽部
昨年来、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全国大会の中止や活動の休止を余儀なくされた吹奏楽部。2年ぶりの出場となる今年は、事前に撮影した演奏動画によるビデオ審査となった。
自由曲部門には、映画『スター・ウォーズ』に登場する悪役「ダース・ベイダー」のテーマ曲『帝国のマーチ』を選曲。部員自ら製作したオリジナル衣装を身にまとい、迫力のある“天理サウンド”を響かせた。
顧問の春野幸生さんは「今年も例年のような活動ができず、モチベーションを保つ難しさがあった。そんな中でも前向きに取り組んできた部員たちに労いの言葉をかけてやりたい」と話していた。
4年連続6回目の「金賞」- 天理高弦楽部
弦楽部は6年前、天理教音楽研究会「弦楽教室」に通う4人の部員が同コンクールに初挑戦し、第1位相当の「文部科学大臣賞」を受賞。以後、選抜メンバーによる弦楽合奏で出場を重ねてきた。
今年のコンクールに向けて用意した曲は、メンデルスゾーン作曲の『弦楽八重奏曲』。恵まれた環境で育ったメンデルスゾーンは、幼少から「神童」と呼ばれる類稀な才能を発揮し、弱冠16歳で同曲を完成させた。その完成度と難易度は非常に高いとされる。
本番では、細かいリズムのメロディーや息の合ったユニゾンを披露。審査の結果、同校を含む3団体が「金賞」に選ばれた。