天理時報2024年7月3日号8面
【道友社の新刊書 – ひながたの風景】, 【天理高校生インターハイへ】7月末から8月末にかけて、北部九州を中心に「全国高校総合体育大会(インターハイ)」が開かれる。天理高校の各クラブは団体・個人で県予選を勝ち抜き、インターハイ出場を決めている。ここでは、予選を勝ち抜いた注目の2クラブを紹介する。攻撃的スタイルでチャレンジバスケットボール部男子バスケットボール部男子は奈良県予選で優勝し、5年ぶり4回目のインターハイ出場を決めた。「競争心」をモットーに掲げる同部。レギュラー全員が3ポイントシュートを狙っていく攻撃的なスタイルが持ち味で、三好翔喜選手(3年)と竹村亮祐選手(同)が中心選手だ。県予選決勝リーグ最終戦は、奈良育英高校と対戦(写真)。序盤はリードを許したが、第4クオーターに連続得点を挙げて逆転。59-51で勝利し、インターハイ出場を決めた。岡田空キャプテン(同)は「全国で最も身長が低いチームだが、チャレンジャー精神で頑張りたい。支えてくださる人たちに、結果でお応えすることができたら」と話す。なおバスケットボール部男子競技は、8月3日から福岡市の照葉積水ハウスアリーナなどで行われる。”守りのチーム”で8強めざすバレーボール部男子県予選で優勝したバレーボール部男子は、2年ぶり10回目となるインターハイへの出場権を手にした。平均身長が低いことから、守備練習に時間を割いてきた”守りのチーム”。攻撃面では、山下蒼空キャプテン(3年)がチームを引っ張る。また、関扶駈選手(同)のクイックも武器の一つだ。山下貴弘監督(48歳)は「彼の打数をどれだけ増やせるかが勝敗の鍵」と話す。決勝リーグ最終戦は、添上高校と対戦。1-1で迎えた最終セット、先にマッチポイントを迎えたが、相手チームも粘りを見せ、デュースに。最後は相手のアタックをブロックして28-26で勝利した。山下キャプテンは「全国ベスト8以上を目標に、総合的に守備の強化を図っていく。全国の大舞台でベストパフォーマンスを発揮したい」と意気込む。なお、バレーボール部男子競技は7月31日から大分県中津市のダイハツ九州アリーナなどで行われる。◇このほか、柔道部男女、ホッケー部男女、卓球部女子、ソフトボール部が団体または個人の部でインターハイに出場する。, 【戦争は“戦略地図”を塗り替える – 手嶋龍一のグローバルアイ36】ロシア・ウクライナ国境に戦火が上がって3年余り、この戦争が国際社会の風景を根底から塗り替えてしまうとは誰が想像しただろうか。エネルギー価格が高騰し、サプライチェーンも寸断され、極東の日本にも戦いの余波が及んでいるだけではない。この戦争は、もっと深いところで世界各地に地殻変動を引き起こしている。地球の裏側にある朝鮮半島の情勢を見れば明らかだろう。ロシアがウクライナに牙を剥くまでは、”現代のツァー”の戦略地図に占める北朝鮮の地位はさして重いものではなかった。ロシアは北朝鮮と国境を接し、朝鮮戦争では共に米国と対峙しながら、プーチン大統領は四半世紀もの間、北朝鮮に足を踏み入れようとしなかった。朝鮮半島で米国と干戈を再び交える事態を望まず、それゆえ強権国家が核ミサイルを持つことを本音では喜ばなかったからだ。だが、ウクライナ戦争が長期化し砲弾やミサイルが足りなくなると、ロシアにとって鉄路で結ばれた北朝鮮は重要な兵器廠となった。武器の取引を禁じた国連安保理決議を踏みにじっても、大量の兵器を調達し始めた。プーチン大統領はこのほど平壌を訪れ、北朝鮮が攻撃を受ければ支援すると謳った条約を取り交わした。朝鮮有事が起きれば米韓両軍に対抗して軍事介入辞さないと仄めかし、その見返りに武器弾薬を安定的に調達する道を拓いたのだった。露朝の新たな連携を受けて、米国は台湾有事に備える軍事力を朝鮮半島にも振り向けざるを得なくなるだろう。その結果、東アジアに生起する”二つの有事”に備えなければならず、米国は抑止力を大きく殺がれてしまう。岸田総理は先に米議会で「アメリカが助けもなしに単独で国際秩序を守ることを強いられる理由はない」と演説し、日本は米国を支えると訴えた。だが、国家の安全保障は軍事的能力と意志があいまって初めて全うされる。漫然と防衛費を積み上げ、同盟国にエールを送るだけではかなわない。そこには一国を率いる政治指導者の透徹した戦略眼と揺るぎない決意が求められる。だが、この国にそんなリーダーは果たしているのだろうか。