天理いきいき通信2024年2月号4面
【障害に苦しむ人に寄り添う脳機能の専門医 永吉美砂子さん – ヒューマンてんり人】永吉美砂子さん(天理教西北分教会所属)脳機能の専門医として、長年にわたり身体障害や高次脳機能障害、発達障害がある人の診療・リハビリテーションを行ってきた。平成28年に「福岡県障がい者リハビリテーションセンター」のセンター長に就いて以降、利用者の能力や目標に合わせた社会復帰をサポートする、独自の「リハビリテーションプログラム」の導入などに手腕を発揮。障害のある人が「できることがたくさんある」と感じて、社会復帰する姿を数多く見てきたという。医療の第一線に立つなか、天理教の教えをもとに心と体についての考察を重ね、心の入れ替えによって、脳から身体に発せられる命令も変化する可能性があるのでは、と考えるようになった。そして、心と脳の関係を研究することが、自分に与えられた使命と思うようにも。この春からは、急性期病院と在宅療養との〝懸け橋〟の役割を担う、地域の病院に勤めている。「これからも医療と信仰の両面から、障害に苦しむ人たちに寄り添い、目の前の困難の中にも“幸せの種”が隠れていることに気づいてもらいたい。そして、その気づきを喜びに変えるお手伝いをしていきたい」, 【春爛漫 – 表紙写真】いなべ市農業公園の梅林東海地区最大級の規模で梅が咲き乱れる三重県いなべ市農業公園(梅林公園)。見晴台から見下ろすと絶景だった。by 藤浪秀明, 【聴覚障害や手話への理解広げる“語り部” 森川美惠子さん – ヒューマンてんり人】森川美惠子さん(天理教郡中分教会所属)手話通訳者として、愛媛県庁の会見や県内のテレビ番組などで活躍する傍ら、自ら手話サークル「伊予ハンズ」を立ち上げ、勉強会を開くなど地道な活動を続けている。20歳のとき、アルバイト先の喫茶店で出会った聴覚障害のある男性の紹介で、地域の手話サークルに参加するようになった。その後、縁あって、7人の社員全員に聴覚障害がある建築関係の会社に入社。職場では日常的に手話で会話し、同僚の悩みに耳を傾けるなど、障害のある人たちの“生の声”を聴いたことが、これまでの活動の原動力になっているという。出産を機に退職した後も、手話通訳のボランティアを続けた。さらに、聴覚障害者団体や社会福祉関係の団体で勤めるなど、45年にわたり、聴覚障害者の支援に携わってきた。その経験をもとに、講演活動なども行っている。「人が差別をしたり、つらく当たったりするのは理解が足りないから。当事者の方が暮らしやすくなるために、多くの人たちに聴覚障害や手話のことを知ってもらう“語り部”として、今後もお与えいただく仕事に力を入れていきたい」