天理いきいき通信2023年10月号4面
2023年10月1日
【秋の振り返り – 表紙写真】若草山から夕日を望む奈良市の若草山山頂付近から見た秋の夕暮れ。太陽が沈むころ、「今日もお疲れさま」と語るように鹿が振り向いた。by 藤浪秀明, 【輝く秋桜 – 表紙写真】コスモスの群生地を照らす夕日奈良県斑鳩町の中宮寺跡史跡公園。10月上旬、朝の光が差し込み、満開のコスモスが一斉に輝き始めた瞬間。by 藤浪秀明, 【人の子もわが子も同じ心で育んで 里親 – 互い立て合いたすけあい】家族そろって食卓を囲む。“家庭の味”を知らずに育った里子も、次第に明るさを取り戻していく厚生労働省によると、親の病気や離婚、虐待といった、さまざまな理由で親と離れて暮らす子供は、全国で約4万2千人に上る。そんな子供たちへの社会的養護の一つに、家庭の温もりの中で子供を養育する里親活動がある。現在、全国の里親委託件数の約1割を、天理教里親連盟の里親たちが担っている。里親が制度化されたのは昭和23年。その遥か以前から、天理教では寄る辺ない人々を教会などに受け入れ、親身に世話取りしてきた。里親活動も、そうした行いの一つ。信仰に基づき、人の子もわが子も同じ心で育み育てることを信条としている。「里親と里子の間にはきっと、何か目に見えない深い縁があるはず」と話すのは、東京で20年にわたり里親をしている白熊繁一さん(天理教中千住分教会前会長)。新たに里子を受託する際には、目に見えない絆を見つめながら「おかえり」と迎えるという。温かい信仰的環境の中で、里子は家族の一員として暮らす。そこは安心できる居場所であり、「いつでも帰れる場所」でもある。