天理いきいき通信2023年9月号4面
【愛娘を亡くした経験を胸に中高生に命の大切さ伝えて 池田かおりさん – ヒューマンてんり人】生かされているありがたさを一人でも多くの中高生に伝えたいと、警察庁が主催する「命の大切さを学ぶ教室」の講師として、福岡県内を中心に講演を行っている。2016年12月に、四女・陽菜さん(当時6歳)を突然の交通事故で亡くした。悲しみに暮れるなか、陽菜さんが小学校で書いた文章を見ながら、そこに書かれていた「みんなの笑顔が見たい」という願いを、家族の心の指針にしようと決めた。また、陽菜さんの7年間の人生を絵本にまとめて出版。この本が地元紙で取り上げられたことなどをきっかけに、講演依頼が届くようになり、昨年から「命の大切さを学ぶ教室」の講演講師となった。講演では、絵本をスクリーンに映し出して朗読し、愛娘を突如失った経験から得た、さまざまな気づきを伝えている。「運転者や歩行者一人ひとりが優しい心を持てば、交通事故や犯罪は減っていくと思う。『当たり前の日々は奇跡の連続』だからこそ、その素晴らしい毎日を大切に、周りの人と笑顔になれるように過ごしてもらえればうれしい」, 【輝く雫 – 表紙写真】和歌山県南部を流れる富田川沿いに咲く彼岸花。夜更けの雨が上がり、朝日を浴びて雫が宝石のように輝く。by 藤浪秀明, 【エネルギー研究の傍ら地域の子供たちを支援 乾 直樹さん – ヒューマンてんり人】京都大学工学部を卒業後、大手化学メーカーで研究開発に携わってきた。そのなかで「環境問題が深刻化するいま、将来を見据えたエネルギー研究が必要」と痛感し、新たな研究施設の設置を会社へ提案。京都大学と共同研究を進めることになり、2019年に京都大学大学院の特定教授に就任した。日夜、環境に優しい蓄電池の研究に勤しみながら、教壇に立っている。その傍ら、何か地域に役立つ活動をしたいと、自宅である天理教の布教所を拠点に「こども食堂」を始めた。多くの子供たちと触れ合うなかで、想像したよりも深刻な状況に置かれた子供たちの実態を知り、食事の提供のみならず、これからの社会を生きていくための力を身に付けさせようと、職能体験やコンピューターのプログラミング教室を開くなど、多角的な支援活動を展開している。「環境問題も子供たちの将来への不安も、世の中に起こってくることはすべて“わが事”と受けとめている。これからも大学での研究と『こども食堂』を通じて、難渋を抱える人たちの手だすけをしていきたい」, 【皆丸い心で – 生きる言葉 天理教教祖の教え】世界は、この葡萄のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで。『稿本天理教教祖伝逸話篇』一三五「皆丸い心で」自分にとって都合のいい人や、気の合う人とだけつながりを持ち、意見の合わない人とは、敵対するか関わらない。そんな風潮が強まっているようです。家庭も社会も世界も、みんなが葡萄のような丸い心になってつながり合えば、けんかやいざこざ、戦争もなくなることでしょう。