天理時報2023年7月19日号2面
【間違いのないように – おやのことば・おやのこころ】間違いさえなければ、末は何程結構になるや知れないで。『稿本天理教教祖伝逸話篇』103「間違いのないように」タチアオイ先月の月次祭で、久しぶりに龍笛を演奏しました。長らく“代役”を務めてもらっていた雅楽のCDを聴きながら練習を重ね、祭典当日は、なんとか三管の音を合わせることができました。幼いころから耳にしていた雅楽の不思議な音色。初めて真剣に向き合ったのは大学の夏休みでした。音楽に興味があってオーケストラにも所属していたことから、お道の御用につながる雅楽を学んでみようと、大阪教区の「夏季雅楽講習会」に参加したのです。譜面の読み方や特有の間の取り方と格闘するなか、何よりも苦労したのが音程でした。実は現代音楽と比べると、雅楽は基準となる音程が少し低いのです。実際に耳から入ってくる音と、頭の中に刷り込まれている音のズレが気になって、なかなか適応できなかったことを覚えています。音楽に限らず、長年かけて身に付けた基準や習慣を変えることは簡単ではありません。油断していると、すぐに元のほうへ引き戻されそうになります。新しい挑戦であれば、なおさらでしょう。それを支えてくれるのは、先を見据えた確かな目標、あるいは師や仲間の存在かもしれません。いまは夏のおぢばに心を寄せ、各地で鼓笛隊の活動が進められています。子供たちには教会へ足を運び、たすけ合い、時には泣いたり笑ったりしながら、心の中に道の子らしい基準を育んでほしいものです。(大塚), 【ご守護への気づきを教えの実践につなぐ – リポート ようぼく講習会】講義やねりあいなどを通じて“陽気ぐらしのヒント”を得る――。教養室が主催する「ようぼく講習会」は7月9日、おやさとやかた東左第4棟および第5棟で開催され、今回は53人が受講した。これは、ようぼくがそれぞれの立場で、陽気ぐらし世界実現に向かって使命を果たすことができるよう、親里ぢばにおいて、をやの思召を学びながら、自らの役割を再確認し、今後の日常生活に生かそうとするもの。第2回のテーマは「親神様の御守護と教えの実践」。受講者は、プログラムを通じて心新たに教えを学び、土地所での実践を誓った。テーマ「親神様の御守護と教えの実践」では、陽気ぐらしについて学ぶとともに、教祖ひながたをもとに実践のヒントを探る(7月9日、おやさとやかた東左第4棟で)午前9時、開講式。あいさつに立った永尾洋夫・教養室長は「本日のプログラムが、親神様のご守護を少しでも実感し、教祖140年祭に向けてしっかり心を定め、教えの実践に励むための一つのきっかけになるように」と期待を述べた。続いて、八つの班に分かれた受講者たちは、グループタイム「自己紹介」を経て、おやさとやかた東左第4棟の合併教室で、田邊大治本部准員による講義「親神様の御守護と教祖の御教え」を受けた。講義の中で、田邊本部准員は「おふでさき」や「おさしづ」を引きながら、「かしもの・かりもの」「八つのほこり」「たんのう」の教えについて分かりやすく解説。そのうえで、親神様が望まれる陽気ぐらし世界とは、人間が「元の親」である親神様のご存在とご守護を感じながら、日々感謝し、互いにたすけ合い、共に喜び勇んで暮らす世界であると述べた。この後、各班で振り返りの時間が持たれた。振り返りでは、プログラムを通じて得た気づきを語り合う真剣な面持ちで意見に耳を傾けていたのは、水野明美さん(59歳・本芝房分教会ようぼく・岐阜県多治見市)。17年前、息子の事情に悩んでいたところ、お道を信仰していた妹からにをいが掛かった。所属教会の前会長夫人から、にをいがけ・おたすけの大切さを諭されて以来、「人たすけたらわが身たすかる」の教えを胸に、毎週にをいがけに歩いている。こうしたなか、同講習会が実施されることを本紙の記事で知り、「おぢばでお道の教えをしっかりと心に治め、にをいがけ・おたすけに役立てたい」と、初回に続いて受講したという。水野さんは「この世界は親神様のご守護に満ち満ちているということを、あらためて心に治めることができた。今後は、日々頂戴しているご守護を当たり前と思わず、より一層感謝を込めて、朝夕のおつとめを真剣に勤めさせていただきたい」と話した。午後は、田邊本部准員による講話「教祖ひながたにみる教えの実践」の後、班ごとにグループタイム「陽気ぐらしに向かって」が行われた。プログラムを通じて得た学びをもとに、それぞれが定めた“陽気ぐらしの実践”を発表し合った。受講者の中井真さん(32歳・長和分教会ようぼく・天理市)は、「最近、お道の教えを自ら求めるようになった」という。10年前、父親がお道の信仰を始めた。当初、中井さん自身に信仰する気はなかったが、「父親が折々に教えの一端を伝えてくれたおかげで、お道の教えの素晴らしさに少しずつ気づくことができた」と振り返る。講習会を受けるに当たり、不安もあったが、分かりやすい内容だったことから、積極的に講義やグループタイムに臨めたという。中井さんは「自らの癖性分を知り、何ごとにも喜ぶ『たんのう』の心で日々を通れるよう意識していきたい」と受講後の感想を語った。◇同講習会は今年、「教祖」と「親神様の御守護と教えの実践」の二つのテーマの1日コースプログラムを、月ごとに実施していく。今後の開催予定は、「教祖」が8月20日、10月8日、12月17日。「親神様の御守護と教えの実践」が9月17日、11月19日となっている(詳細はこちら)。