天理時報2023年7月5日号6面
【トップ選手が直接指導 – ラグビークリニック】6月10日、親里ラグビー場で県内の小中学生を対象に、トップ選手がラグビーの技術指導を行う「ラグビークリニック」が開催され、200人超の子供たちが参加した。2023年2回目の同クリニック。これは学校本部が「多くの人に、親里ラグビー場に親しんでもらいたい」との思いから、「ジャパンラグビーリーグワン」の初代覇者である名門「埼玉パナソニックワイルドナイツ」に協力を要請して実現したもの。開会式では、天理ラグビークラブ会長の中山大亮様があいさつに立ち、「元気に体を動かせることに感謝して、ラグビーを全力で楽しんでほしい」と呼びかけられた。この後、「埼玉パナソニックワイルドナイツ」の選手ら6人が登場。その中には、天理大学OBの島根一磨選手(26歳・作州分教会ようぼく)の姿も。子供たちは年齢別に設けられた四つのグループで、トップ選手たちから試合で使っている技術などを実地に学んだ。さらにクリニック後も、子供たちは選手たちのもとに集まり、プレーに関するアドバイスを求めるなど、有意義な時間を過ごした。, 【いつも住みよい所へ – 成人へのビジョン15】数年前から雨が好きになりました。草抜きをするようになったからです。雨の後は土に水分がたっぷり含まれ、草を抜くのに絶好のタイミングです。草抜きを続ける中で気づくことがあります。「植物は自らが適した環境に生育する」ということです。観察すると、いわゆる雑草にもそれぞれに得意とする環境があるのが分かります。日差しを燦々と受ける所、日の当たらない所、雨露のたまる所、硬い土、柔らかい土……。たとえ根から抜いても、いつも決まった場所に決まった植物が生えてきます。つまり、これは「ランダム(偶然)ではない」ということです。「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を聞きますが、置かれた場所で咲き続けられるかどうかは、その植物の環境適性によります。サボテンの種を小川のほとりに置いても花は咲きません。自然界のルールは適者生存なのです。人間も自然の一部。無理な環境では育ちません。ただ、人間は他の生物と違い、環境に身を委ねるだけでなく、自ら環境を選び、さらに手を加え、整えることもできます。それは置かれた場所から「逃げる」という”ルール違反”ではなく、生き方の一つでしょう。イラスト・かにたづこ「逃げる」にはネガティブな響きがありますが、何より大事なのは「生きる」ことです。それは「逃げ」ではなく、選ぶことであり、整えること。避けられない宿命なら、ときに受け入れる強さや覚悟も必要ですが、そんなことはめったにない。まして、それを人に強いることはできません。環境を変えるときは、それを「逃げ」や「負け」と思わず、雨露をたっぷり含んだ土が、草抜きを容易にするように、潤いの心で自分や他者に接していきたいものです。置かれた場所で咲こうとする決意も、他所で生きんとする決断も、人が精いっぱいに生きようとするとき、等しく尊いものだと思います。自らを生かす土壌があって初めて、生命はたくましく根を張ります。いつも住みよい所へ。可児義孝, 【ガウディ展で『時の中の自分』一般販売 著者 外尾悦郎氏 初日の記念座談会に登壇】東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」で、外尾悦郎著『時の中の自分』(道友社刊)が関連書籍として一般販売されている。開幕初日の6月13日には、記念の公開座談会が行われ、サグラダ・ファミリア聖堂の彫刻家として外尾氏が登壇。アントニ・ガウディの遺志を受け継ぎ、同聖堂を飾る数々の彫刻に打ち込んだ半世紀を振り返る中で、世界遺産「生誕の門」の彫刻に込めた思いなどを語り、ガウディの思想について持論を述べた。そのうえで、発言の最後に自著を掲げて、「ここで話したことは、すべて本に書いてある」と結んだ。外尾氏は今展について「サグラダ・ファミリアに込められたガウディの世界観は、科学と自然の調和を尊ぶ日本人の思想に相通じる。この展覧会を通して、多くの日本人に、そして天理の方々に、ガウディが示す”未来への窓”をのぞいてもらえれば」と語った。会場の入り口に立つ外尾氏『時の中の自分』は場内で販売されている