天理時報2023年1月25日号6面
【その道は、通じている。- 成人へのビジョン10】昨年末、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されました。原作に当たる漫画『SLAM DUNK』(井上雄彦著)は、高校バスケットボールを題材に選手たちの人間的成長を描いたもので、国内発行部数1億2000万部に上り、多くの人々に愛される作品です。天理大学で英語を学んでいたときのこと、私はある先生から次のように言われました。「君はどうして英語を専攻しているの?」「そうですね。一番は世界で通用する言語だからです。それと、英米学科は他の学科と比べて学生数が多くていいなと思いました。それに……女子の割合も多かったからです」。私は正直に答えました。先生はそうかと笑い、こう言いました。「スラムダンクって漫画知ってる? 主人公の桜木花道は、バスケットの魅力に夢中になるけど、最初はそうじゃないんだ。ただ、好きな女の子を振り向かせたくてバスケットを始めたんだ。モテるため、だな。それが次第にバスケット自体の魅力にはまっていく。だから、入り口はなんでもいいんだよ」イラスト・かにたづこ周囲の友人が次第に真剣に英語と向き合うなか、熱量を共有できずに取り残されていた私は、この言葉を聞いて気持ちが楽になりました。桜木花道がバスケットを始めたのはヒロインの晴子にモテたかったから。それが名作のスタート。いわば「不純な動機」です。その不純が、一生懸命に取り組むうちに純粋へと昇華されていく。それが“なんかいい感じ”なのです。私は不純という清濁併さる定まらないさまに、可能性を感じます。立派な動機だけが良いとは限らない。親が信仰している、好きな人が天理教だった、YouTuberの動画を見て、事業を成功させたくて、社長が天理教だったから――どれも素晴らしいきっかけです。神様の道は大道無門です。大きな道に門がないのと同じように、信仰の入り口は決まっていません。「あんた、富士山を知っていますか。頂上は一つやけれども、登る道は幾筋もありますで。どの道通って来るのも同じやで」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』108「登る道は幾筋も」)純粋になれない自分を嘆くことも、恥じることもありません。どの道筋から見える景色も、当人にとってかけがえのないものなのです。可児義孝, 【オンライン授業で“展示資料”活用 – 天理参考館】天理参考館(橋本道人館長)は、天理市の教育委員会や環境経済部、観光協会などと協力し、文化財や歴史文化を活用した地域づくり事業「発信!どこでもミュージアム」(主催=「ヤマト・天理の歴史文化をめぐる」実行委員会、事務局=天理参考館)を継続している。2022年12月13日には、事業の一環としてオンライン授業「参考館にきいてみよう!――天理参考館とオンラインでつなげて学びを深めよう!」の第1回(全4回)を天理市の福住中学校で実施した。この事業は、文化庁の「令和4年度博物館機能強化推進事業」の一つとして採択されたもの。これまでも文化庁支援事業として、同館を拠点に連続講座や出前博物館など、さまざまな催しを実施してきた。このたびの「オンライン授業」も、その一つ。コロナ禍における取り組みとして、参考館が誇る所蔵資料を活用したオンライン学習の機会を市内の学校へ提供しようと企画された。第1回は、参考館3階展示室と福住中の教室をZoomアプリでつないで行った。画面越しの生徒を前に、講師の日野宏・学芸員が縄文・弥生・古墳の三つの時代の“人々のくらし”について分かりやすく解説。生徒たちは学芸員の説明を受けつつ、縄文土器や銅鐸、鏡などの貴重な実物資料を映像越しに見ながら、日本の古代史や文化について理解を深めた。また授業の途中には、生配信を生かした展示資料にまつわるクイズも。双方向性と臨場感を重視した授業を、終始楽しみながら学んだ。授業後、生徒たちから「一つひとつの説明が分かりやすかった」などの感想が寄せられた。日野学芸員は「実際に博物館へ行かないと体験できない学びを、よりリアルに届けられたと思う。今後、生徒たちが日本のさまざまな歴史文化に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。, 【四国運輸局長表彰 – 徳島・三好支部】20年超える駅清掃で徳島教区三好支部(仁尾智教支部長)は先ごろ、長年にわたる駅清掃の功績を称えられ、国土交通省四国運輸局から四国運輸局長表彰を受けた。同支部は、20年以上前から年2回、JR江口駅周辺の除草や木の剪定などのひのきしんを続けており、5年前にはJR四国から表彰された。また近年は、観光列車の運行が始まった無人駅のJR阿波川口駅でも、除草などを年3回ほど実施している。仁尾支部長(57歳・三好分教会長)は「支部の仲間と一緒に積み重ねてきた実績を励みとして、今後も、利用される地域の方々に喜んでもらえるよう、勇んでひのきしんを続けていきたい」と話している。(徳島・山本社友情報提供), 【法務大臣表彰 – 広島の竹本和道さん】対象者の心の支えに竹本和道さん(63歳・福芦分教会長・福山市)は、保護司として19年間にわたって地域の更生保護活動に貢献した功績が認められ、「法務大臣表彰」を受けた。平成15年、新市町(当時)教育委員会委員長から推薦を受けて委嘱。「地域の青少年の育成、更生に役立ちたい」という一心で、これまで約20人の自立更生に携わってきた。保護司を務める中で、対象者の更生には保護者の協力が必要と感じた竹本さんは、対象者だけでなく保護者とも面談するなど、対象者一人ひとりに心を砕いてきた。これまで「中国地方保護司連盟会長賞」「中国地方更生保護委員会委員長賞」などを受賞したほか、令和3年には「全国保護司連盟理事長賞」を受けた。竹本さんは「対象者と向き合う際は、これまでの生き方を変えて自立してもらえるよう、お道のエッセンスを交えながら話すことを心がけている。これからも対象者の心の支えになれるように、力を尽くしていきたい」と語った。(広島・友井社友情報提供)