天理時報2022年6月8日号3面
【ブラジル伝道庁長に村田薫氏 – 新任】5月26日のお運びで、ブラジル伝道庁(ブラジル国サンパウロ州バウルー市)の3代庁長に村田薫氏(47歳)がお許しを頂いた。【村田氏略歴】昭和50年2月12日生まれ。平成13年本部青年。16年青年会本部委員。27年別席取次人。28年本部准員、学生担当委員会委員。就任奉告祭は7月10日。, 【“救いの手”は長い時間軸で – 視点】日本で広く市民がボランティアに参加する契機となったのが1995年の阪神・淡路大震災であり、同年を「ボランティア元年」と呼ぶようになった。以来、ボランティア意識は一過性のものに終わらず、東日本大震災をはじめ、さまざまな災害の被災地へも大勢のボランティアが駆けつけている。いま、そうした救援・支援の意識は、多くの分野へ多面的に広がっている。こども食堂、フード・バンクといった生活困窮者への食料支援、また生活支援や子育て支援など、それぞれのニーズに応える形で細分化し、活動も多岐にわたる。そうした”救いの手”は、うずくまる人が立ち上がるための力となるだろう。とはいえ、このような支援の広がりを救済面で深化させるには、もう一つの視点が必要なのではないか。茶道の世界に「余情残心」という言葉がある。茶会が終わり、客人が去る。主人は客人の姿が見えなくなるまで見送る。茶の湯の真の作法は、その後に始まる。主人は席に戻り、一人で茶を点てる。もう客人は遠く去っている。余情残心とは、去ったその人のことをじっと思い続けることだという。見送ったら終わりではない。その人の先の無事や幸せに思いを馳せ、静かに祈るのである。それは人生の時間軸を思わせる。過去―現在―未来。現在は過去の延長線にあり、未来は現在の延長である。宗教的救いには、現在だけではない長い時間軸が必要である。本教でも、困難な状況にある人への支援の取り組みは広がりを見せている。その“救いの手”は、いま当人が抱えている困難に対して、どう支援するかにとどまらず、教えを拠り所に心の入れ替えを説き、当人が人だすけの道へと歩むよう丹精を重ねる例が多い。本当のたすかりへの道は、年限がかかるものである。「たすけと言えば、皆修理肥やしの理である。(中略)だん/\の肥えを置く、根が差す、芽が吹く、芽が出る、又芽が出るようなもの」(おさしづ明治23年7月1日)たすけを求める人に向き合う本教のおたすけ活動は、現在の困難を取り除くことだけでは終わらない、陽気づくめの世界へ導く”救いの手”なのである。(加藤), 【創立130周年記念祭 – 生野大教会】生野大教会(田川勇一会長・兵庫県姫路市)は5月7日、創立130周年記念祭を執り行った。同大教会では、3年前から「元一日にかえり 陽気ぐらしの実践」を成人目標とし、毎年、実践のかどめと実践項目を掲げて成人の歩みを進めてきた。迎えた記念祭当日は、感染症予防対策を徹底したうえで祭典を執行。神前には、大教会での参拝が叶わなかったようぼく・信者が御礼とお願いの言葉をつづった「参拝カード」が供えられた。また、少年会員用の参拝カードも併せてお供えされた。祭典では、真柱様のメッセージを、大教会世話人の喜多秀和本部員が代読。続いて、心をそろえておつとめを勤めた。あいさつに立った田川会長は「初代会長をはじめ先人の方々の心定めをしっかりと受け継ぎ、さらには信仰の元一日、また、たすけていただいた日の喜びを忘れずつとめさせていただこう」「教祖140年祭へ向けて、皆が心をそろえて、親神様・教祖の思召に応えさせていただく歩みを進めよう」と今後の決意を語った。(生野大・柴田社友), 【NPO法人抱撲代表・奥田知志さんが来訪 – 親里往来】教祖のひながたと陽気ぐらしの教えに感銘日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師で、NPO法人抱樸の理事長兼代表を務める奥田知志さん(58歳=写真中央)と、同職員一人が来訪した。学生時代から路上生活者への支援を始めた奥田さん。2000年、NPO法人北九州ホームレス支援機構を設立(14年7月、NPO法人抱樸に改称)。これまで北九州市を中心に約30年にわたり、炊き出しや居住・就労支援などの活動を通じて、3,700人以上の路上生活者を自立に導いてきた。その息の長い取り組みにより、毎日新聞福祉顕彰などの表彰を受けたほか、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に2度取り上げられるなど近年、注目を集めている。今回は、かねて交流があった福原夏央・青年会筑紫分会委員長を通じて、青年会本部の例会で講演講師を務めるため来訪。中山大亮・青年会長と面会した後、本部神殿で参拝した。さらに、おやさとやかた南右第2棟でシアターや展示を観賞した。奥田さんは「貧に落ち切り、施しをしながら通られた教祖のひながたは、本来、私たちが目指すべき姿ではないか。陽気ぐらしの教えは、人々の不幸をなくすだけではなく、その先にある笑顔で暮らせる世界を見据えており、いまの世の中に必要な教えだと感じた」と話した。, 【歌手になる夢を諦めきれない – 人生相談】Q. 妻子を養う身でありながら、若いころに抱いた歌手になる夢が諦めきれずにいます。この年になって人生の終わりを意識するようになり、「このままでいいのか」という思いが募る一方で、自己都合で家計を不安定にすることにも抵抗があります。(40代男性)A. お手紙によると、若いころ歌手を目指してバンド活動をしていたが、その夢を諦めて就職し、ほどなく結婚。20代後半に、夢への再挑戦を奥さんに相談するも反対され、完全に諦めたつもりが、最近またその思いが募っている、とのこと。いまは“これ以上ない幸せな毎日”を送っていて、家計を不安定にすることに抵抗がある一方で、内心、早期退職して音楽活動をとも考えている、と。夫婦でよく話し合うことが必要だと思いますが、いま仕事を辞めて夢を追うことに、やはり奥さんは賛成されないのではないかと思います。現在の生活や家族の将来にも影響するでしょう。陽気ぐらしを目指すお互いにとって、「はたらく」ことは「はたはたの者を楽にする」ことであり、「めん/\楽しんで、後々の者苦しますようでは、ほんとの陽気とは言えん」(おさしづ明治30年12月11日)とも教えられます。動画投稿などをきっかけにプロになる人もいるとは聞きますが、特別な例でしょう。それよりも、これからは「人生100年時代」といわれますから、仕事に励みながら、音楽を生涯の趣味として長く楽しむことを目指してはいかがでしょうか。「皆んな勇ましてこそ、真の陽気という」(同)。そんな音楽を聴かせてください。回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師)