天理時報2022年6月8日号6面
【ストレスとの付き合い方 – まんまる】四コマ漫画のもとになった『With you』vol.48(婦人会)は、下記URLから購入できます。https://doyusha.net/SHOP/TS_withyou48.html, 【一人ひとりを大切に慈しむ – 人と関わる知恵】金山元春天理大学教授・本部直属淀分教会淀高知布教所長私は大学で教師を目指す学生に「生徒指導」について教えています。生徒指導というと、「問題を起こした生徒を罰する」というイメージが強いかもしれませんが、本来の目的は、生徒の「自己指導能力」を育成することにあります。自己指導能力とは、このとき、この場で、どの行動が正しいか、自分で判断して実行する力です。選択する行動が正しいかどうかは、「自分も他者も大切にできているか」「自分のためにもなり、人々のためにもなるのか」を基準にして判断します。この自己指導能力を育成するための要点は次の三つです。これは教師に限らず、青少年育成の指針となりますので、それぞれの立場で参考にしてください。1.子供に自己存在感を与える。「○○ができるからすごい」「○○であることに意味がある」などと子供の存在価値に条件を付けるのではなく、子供が「私は大切にされている」と実感できるように、その子の存在そのものを慈しむ。2.共感的な人間関係を育成する。一人ひとりが異なることを知り、その違いを認め合いながら、互いを大切にして、共に居られる関係を育む。3.自己決定の場を与える。大人があれこれ指図するのではなく、子供がさまざまなことに主体的に取り組めるような場を与える。なお、子供の選択や決定の結果として、さまざまな不都合や危険が予想される場合、大人は助言をためらう必要はありません。ただし、その場合も、子供と一緒に考えるという「対話」の姿勢を大切にします。この 1.自己存在感 2.共感的な人間関係 3.自己決定 の三つは相互に関係しています。まずは、私たち一人ひとりが目の前にいる子供一人ひとりを大切に慈しむことから始めましょう。絵・うえ かな「自分は大切にされている」と実感できる子供は、他者を同じように大切にします。そうした関係が広がっていく中で、「自分も他者も大切にする」「自分のためにもなり、人々のためにもなる」ということを基準にして、自分の行動を決定できる人が育っていくのです。そうした一人ひとりの心がけが”陽気ぐらし”につながっていくと思います。, 【通学児童に毎朝声をかけ – 読者のひろば】黒松敏子(79歳・大阪府堺市)10年ほど前から毎朝、自宅周辺を掃除する傍ら、通学する子供たちとあいさつを交わしています。始めは玄関周りを掃いているだけでしたが、自宅が通学路に面していることから、すれ違う子供たちにあいさつをするようになったのです。なかには、私が言葉をかけても恥ずかしがって下を向く子がいます。そんな子に対しても、「おはよう」「頑張ってね」などと繰り返し声をかけるうちに、いつしか大きな声であいさつを返してくれるようになりました。そんななか、新型コロナウイルスの感染拡大により、先ごろ休校が続く時期がありました。いつも元気にあいさつをしていた子供たちを見かけない間、「元気にしているだろうか?」と、とても心配になりました。そして、私自身が元気な体で通学路に毎朝立てることも、子供たちが無事に登下校できることも、すべて親神様のありがたいご守護のおかげなのだと感じることができました。最近は、子供たちの様子が気になるあまり、掃除をしない雨の日も、傘を差して通学路に立っています。また、車の往来が多い地域なので、「気を付けて登校するように」と声をかけ、子供たちの安全にも気を配っています。今後も元気な体に感謝しつつ、子供たちの成長を笑顔で見守っていきたいです。, 【『逸話篇』のお話を孫たちに – 読者のひろば】石田理枝(58歳・宮崎県延岡市)祖母がお道に入信し、私で信仰3代目。幼いころから、熱心な母に連れられて所属教会で参拝してきました。また、体調を崩したときなどは、いつも母がおさづけの取り次ぎとともに「八つのほこり」など、お道の教えの一端を話してくれたものです。こうした母の導きのおかげで、日々の生活の中に、信仰が当たり前のように根づく環境で育つことができました。結婚後は3人の子宝に恵まれました。子供たちはそれぞれ立派に成人し、いまでは8人の孫がいます。一番上の孫は小学5年生。教会へ行くことを楽しみにしていて、毎年の少年会総会では率先して鳴物を勤めてくれます。先月には、昨年生まれた孫の初節句をお祝いしました。その際、孫たちが無事にすくすくと成長させていただいていることへの感謝の思いを、心の中で親神様・教祖に申し上げました。また、私が幼いとき母にしてもらったように、孫たちにも日々の生活の中で教えを伝えたいと思い立ち、あらためて『稿本天理教教祖伝逸話篇』を読み直しています。孫たちがお道の教えを胸に、日々ほこりを積まない心づかいができるよう、折々に教祖の話をしていきたいと思います。