天理時報2022年5月25日号5面
【時報俳壇(5月25日号)- ふじもとよしこ選】教祖の口伝ひもとき花むしろ秋田市 髙橋 重雄だぶだぶの制服眩し豆の花京都市 西 加代子春だいざ地場を目指して四万歩門真市 傳石 敏治新しき命や嬉し蕗の薹天理市 北 をさむ石垣に藩の刻印鳥交る東京都 吉田 柳哲城址に立ち哀史想いて花の風横浜市 番家 達也種案山子役目果たして畦の道鳥取県 野間田芳恵鳥帰る郵便受けに子の便り千葉県 樋渡 忍立毛のはえでづとめや春気配東京都 坂田 鏡介春雪の轍おとぎの国へゆく豊川市 菊地美智代白布巾縫ひ二十年針供養札幌市 田森つとむ初つばめ峡の八軒訪ね来る名張市 霧道 三明風容れてきら重ねくる春の水大津市 平井 紀夫待ちわびて探す目の先ふきのとう北九州市 石井喜代美地場帰り約束をして卒業す天理市 山田 実長廊下玻璃の歪みも長閑けしや近江八幡市 若林 白扇よもぎつむ母の墓前に餅二つ水戸市 富田 直子薄氷を見つけ踏み行く散歩かな明石市 石田 史枝花びらの返す光や山桜二戸市 高屋敷節子笛の音に舞ひし花びら月次祭堺市 加藤 恵秋みかぐらうた湧き立つような春日差し飯田市 本島 美紀読みつづく一書のありて春の雪高崎市 松田セツ子潔くころりと落ちる椿かな名古屋市 伊園 三郎風やわら猪苗代湖に花いかだ所沢市 三上理恵子三年ぶりに集いし地場の婦人会柳井市 冨山 栄子誕生祭さくら寿ぐ地場の空宇治市 原 清彦紅梅がコロナに負けず凜と咲く大牟田市 田辺 弘選者詠百千鳥句作の吾を囃すかに【評】髙橋さん季語の「花筵」は花見の宴席のこと。自宅の庭での花見でしょうか。「教祖の口伝」と「花筵」に共通する心の安らぎを感じます。西さん大きめの制服も季語の「豆の花」のように可憐です。花が実となり豆となるように、制服も小さくなりつつ実のある人として成長してゆくのですね。傳石さん今の世情に屈することなく、目標に向かって前進! 素晴らしい応援句です。次回は、7月末までの到着分から選句。投稿は夏の季語(5、6、7月)を用いた俳句3句まで。お名前(ふりがな)、電話番号、住所を付記のうえ、下記までお送りください。〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号「時報俳壇」係Eメール[email protected]