天理時報2022年5月11日号6面
ひのきしんデー参加者の声報恩感謝の日々から得得た私の〝気づきひのきしんデーの参加者の中には、日々さまざまな思いを胸に、自らひのきしんに取り組んでいる教友が少なくない。各地の「デー」参加者に、長年、地道にひのきしんを続ける中で得た〝気づきや信仰の喜びなどを聞いた。足元のごみから「心を低く」と久村英彰さん77歳・大晴分教会ようぼく・京都市支部活動として毎月のごみ拾い・除草ひのきしんに参加するようになって、20年ほどになる。参加するときは、いつも集合時間より30分ほど早来て、自主的にごみ拾いや草抜きをしている。足元のごみを拾っていると、心を低く通らせていただくことの大切さに、あらためて気づかされる。3年ほど前、脳の病気で命が危ぶまれた。手術は奇跡的に成功し、徐々に体が回復する中で、親神様のご守護を肌身に感じた。この経験から、かしもの・かりもののご守護を心から喜び、ご恩報じの気持ちで、ひのきしんに励めるようになった。とはいえ、日ごろから心を低くして過ごすのは、まだまだ難しい。これからも日々のひのきしんを通じて、心を磨いていきたい。絶えざるご守護あってこそ倉本光男さん55歳・延岡分教会ようぼく・宮崎県延岡市17歳のころから痔を患った。そんななか、職場で偶然知り合った教友の勧めで修養科を志願。おぢばで教えを学び、修了後は所属教会に住み込むことになった。教会では、どんな御用も素直にさせていただいた。その後、手術を受けて痔の身上をすっきりとご守護いただいた。それからは、親神様への感謝の思いで、自主的に教会周辺や近所の公園の清掃を長年続けてきた。また、6年前には左足に静脈瘤が見つかったが、会長さんにおたすけいただくなか、不思議なご守護を頂いた。こうした折々のおてびきを思い返すと「親神様の絶えざるご守護があってこそいまがある」という、感謝の思いが胸に込み上げてくる。今後も喜び心いっぱいにひのきしんを続けていきたい。喜んで通る姿伝えるため武内千里さん36歳・松丸分教会ようぼく・愛媛県松野町数年前、天理で生活していたころ、夫に誘われるまま、本部神殿で参拝する際に回廊拭きひのきしんをさせていただきました。正直なところ、当時の私は、これといって特別な思いはありませんでした。こうしたなか、3年ほど前に、夫の地元で暮らすことに。現在は仕事をしながら月に一度所属教会や上級教会へ通い、ひのきしんをさせていただいています。引っ越してからは、だんだんと私自身の心に変化がありました。それは、所属教会の会長夫妻が日々喜んで通られる姿に感銘を受け、その影響で、教会のどんな御用にも喜びを感じられるようになったことです。現在、二人の息子にも喜びを伝えられるよう、勇んでひのきしんをするように心がけています。心のほこり払う大切さ知る西田幸夫さん70歳・伊東分教会ようぼく・静岡県熱海市信仰初代の私は、仕事帰りにできる限り所属教会へ立ち寄ってトイレ掃除をしている。10年前、定年退職後に再就職した会社の社長が天理教の信仰者だった。勧められるままこの道に入り、その後は修養科を志願するなど、だんだん教えを深めていった。2年前、仕事の悩みから心を倒す日が続いた。なんとか前を向かなければと考えた末に、所属教会のトイレ掃除を始めた。すると次第に心が澄んできて、悩むことが少なくなっていった。ひのきしんをする中で、繁にトイレ掃除をしていても、油断するとすぐに汚れやほこりがつくことを知った。このことから、心のほこりも日ごろから払う努力が大切だと学んだ。普段のひのきしんの際は、心のほこりを払うことを意識しながらつとめている。人と関わる知恵カウンセリングエッセー金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長〝気がかり〟との付き合い方このエッセーでは、心理学やカウンセリングの観点から人付き合いについて論じてきましたが、私たちが人生で最も長く付き合う相手は誰だと思いますか?それは”自分”です。私たちは「こんなこと、ずっと考えていてもしょうがないけれど………」と思いつつ、あることが気になって頭から離れなくなるときがあります。また、「何と言えばいいのか分からないけれど、なんだかモヤモヤする」などと、すっきりしない感じを抱くときもあります。私たちが心穏やかに納得のいく人生を歩むためには、そうした自分の内側にある〝気がかり”と上手に付き合っていくことが大切です。たとえば、あなたが「Aさんに嫌われたかもしれない」と気にしていたとします。ここで「私があんなことを言ったから……。そもそも、あれがいけなかったかな。でも、私としては…・・・」などと、あれこれ考えを巡らせると〝気がかり”はどんどん大きくなります。このようなときは、どんな気持ちが心に浮かんできても、「あ~、そういう気持ちがあるなあ」と、それをただ眺めるようにします。そうした姿勢のままでいるうちに、やがて自分と気がかり”〟との間に自然と距離ができてきます。そうして、ほどよい距離が取れてきたら、あらためて自分の内側に「何が言いたいのかな?」と優しく問いかけて、その〝気がかり”が伝えようとしていることに耳を傾けます。そして何かが浮かんできたら、それがしっくりくるかどうか確かめてみます。「嫌われたくない.……は、ちょっと違うか。私だって頑張っているのに……かな?」などと、よりぴったりする感じが出てくるのを待ちます。これをしばらく続けていると、「………分かってほしい?あ~、そうだ。分かってほしい。うん。私、Aさんに私の考えを分かってほしいんだ」などと腑に落ちる感じがやって来ます。そうして気持ちが整えば、「今度Aさんに会った時に、自分の考えを素直に伝えてみよう」と動き出すこともできます。このように、自分の中の〝気がかり”と上手に付き合うことは、他者と良好な関係を築くことにもつながるのです。自分の中で〝気がかり”がまとわりついて離れなかったなんだかモヤモヤする感じがあったりするときは、この方法を試してみてください。絵・うえかな