天理時報2022年3月23日号3面
おつとめ衣での門出天理教校卒業式将来の道の中核を担う人材を育成する天理教校(久保善平校長)は9日、真柱様、大亮様ご臨席のもと、おやさとやかた東右第1棟4階講堂で卒業式を挙行した。今年度の卒業生は本科研究課程同実践課程16人、専修科5人の計7人。おつとめ衣姿で出席した。会場の人数制限など感染症対策を講じて執り行われた式典では、遥拝に続き、久保校長が本科研究課程、同実践課程、専修科の代表に卒業証書を手渡した。あいさつに立たた真柱様は、まず卒業生一同に、お祝いの言葉を贈られた。続いて、陽気ぐらしする姿を見て共に楽しみたいとの思召から造られた人間が、実際はなかなか陽気ぐらしができない原因について、「一人ひとりが自由に使うことが許されている心、その心の使い方が誤っているがゆえに、さまざまな問題が起こってくる」と指摘。卒業生は、その心をいかに使えば陽気ぐらしができる人に育つことができるのかを教わってきたとして、「陽気ぐらしのできる人、すなわち思召に応えられるような人になる努力を、これから続けていくことが大切」と諭された。そのうえで、自分を向上させ育てるには、まず思召によって心を治めなければならないと強調。いろいろな出来事に出合ったときに、親神様は何を私たちに仰せられているのかと成ってくる理を思案して、反省すべきは反省し、心を入れ替え、また新たな気持ちで実行していく。そうして、陽気ぐらしの世の中をつくり上げるためのようぼくになれるように、その若さをもって頑張っていただきたい、と期待を寄せられた。最後に真柱様は、これから先に進む環境は、いまの環境とは違ったものであり、「しっかりと己の信仰を見つめて、道を失わずに通っていってくれることを願う」と述べられた。これに先立つ訓辞では、久保校長が同校のモットーである「求道と伏せ込み」に言及。自ら道を求めるからこそ、頑張ろうという意欲も湧き、伏せ込むからこそ、芽生えを見せていただけるとして、「これからも道を通る限り忘れることのないように、常に心がけてもらいたい」と話した。このほか式では、本科研究課程の卒業生代表が「謝辞」。続いて同実践課程と専修科の代表が「誓いの言葉」を述べた。式後、うららかな陽気のなか、卒業生たちは本部神殿へお礼参拝に向かった。視点節から得られる教訓東日本大震災から1年が経った。平成23年3月11日に三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震で発生した津波は、岩手、宮城、福島の沿岸部を襲い、死者、行方不明者、震災関連死が約2万2千人を超える甚大な被害をもたらした。1日には各地で「震災の教訓を風化させない」ことが呼びかけられた。風化とは、記憶や実感が時間の経過とともに薄れていくことである。ひとたび津波が来たら防ぎようがない。しかし、東日本大震災では「逃げろ」との警告に応じずに犠牲になった人が少なくない。その経験知は、津波から命を守る手だては唯一、避難しかないという教訓を残した。だが、教訓の風化を感じさせたのが、今年1月に起こった南太平洋トンガ沖の大規模な火山噴火である。このとき岩手県沿岸に「津波警報」と「避難指示」が出された。しかし、避難所や避難場所に身を寄せた住民は対象人数の4.7%に過ぎなかったという(『河北新報』3月8日付)。津波の恐怖を最も知るはずの被災地であっても、避難行動に結びつかなかったのである。結果的に陸域への被害はなかったが、「ここは安全」との思い込みや「警報があったのに津波は来なかった」という体験が度重なると、教訓は徐々に風化していく。この場合、教訓は命に関わる。翻って、人生の節を思う。人は人生の中で、思いがけない病気や逆境に遭うことがある。そのなか親神様にご守護を願い、不思議なたすけを頂しかし時が経つと、病んだ日の苦しみ、ご守護の感激、そして誓った心定めが薄れていくことがある。その心定めは、その人にとって命に関わる教訓のはずである。「神の自由して見せても、その時だけは覚えて居る。なかど、一日経つ、十日経つ、三十日経てば、ころっと忘れて了う」(おさしづ明治31年5月9日「忘れて了う」とは風化することともいえる。だからこそ信仰の元一日は、代を重ねて語り伝えることが大切である。震災に限らず、節から得られる教訓は決して忘れてはならない。(加藤)陽気ぐらしのヒント人生相談お客さんにすらすらお礼が言えない回答者平澤勇一磐城平大教会長福島教区長Qコンビニでパートとして働いています。お客さんに「ありがとうございました」と言うとき、しどろもどろになったり、うまく言えなかったりします。普段の会話に支障はないのですが……………。どうすれば、すらすらお礼が言えるようになるでしょうか。(40代女性)Aあなたのように日常会話は平気なのに、人前になるとどもったり、あがったりしてしまう人は少なくないと思います。人前でしどろもどろになっても、小さなころから不安や緊張の波を乗り越え、現在を迎えているのでしょう。頑張ってこられたと思います。私自身も人前で話をするとき、あがってしまうことがあります。「うまく話せるだろうか」と緊張し、不安が大きくなるからです。その緊張と不安を乗り越えるために、いくつか方法があります。まずは深呼吸し、心を落ち着かせる。「大丈夫、大丈夫」と念じ、ゆっくり話してみる。話すことを先に文章に書き出しておき、それを見ながら話す。短い言葉なら、何度も繰り返して慣れておく。親しい人との会話を想定して話す。事前に御供を頂き、教祖にお働きいただく―――などが挙げられます。職場環境はいいとのことですから、気持ちを落ち着かせれば大丈夫です。自信を持ってください。コロナ禍のさなか、仕事中もマスクを着用しているでしょうから、笑顔をつくって丁寧に頭を下げ、ゆっくりと「ありがとうございました」と言えば、相手に気持ちが伝わるでしょう。根本的にどうしても治したい場合は、医療機関などに相談してみるのもいいかもしれませんね。身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743-62-0290Eメール[email protected]