天理時報2022年2月2日号6面
天理大生スピーチコンテスト上位に天理大学国際学部地域文化学科日本研究コース2年のリドワンさんは、先ごろ奈良地域留学生交流推進会議が主催する第21回「外国人留学生スピーチ大会」で1位相当となる優秀賞を獲得した。また、天理大主催の第50回「全国スペイン語弁論大会」では、天理大国際学部外国語学科スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻3年の香村信さん(21歳・本竹分教会信者)が優勝し、併せて天理市長賞を受賞した。「語学の天理」の伝統に裏打ちされた、外国語教育のレベルの高さを遺憾なく発揮した。地域文化学科のリドワンさん3年前にインドネシアから来日したリドワンさん。他大学の日本語学科で学び、日本語能力試験2級に合格した後、より高度な日本語の習得を目指して天理大へ進学した。今大会の出場に向け、原稿を何度も音読し、録音した声を聞くなどして細かな修正を繰り返した。また、先生や友人の協力で、発音やスピーチの際の表情なども完璧に仕上げた。迎えた大会当日、リドワンさんは「大好きな自分に出遭いましょう」のタイトルで登壇。日本での心温まる体験談や、夢を追いかける魅力などについて熱弁したところ、審査員から「流暢で頭一つ抜けている」と称賛され、優秀賞を受賞した(写真)。リドワンさんは「かねて夢だったスピーチ大会で優勝できて、とてもうれしい。今後はビジネス用語を勉強して、もっと日本語で議論できるようになりたい」と話した。外国語学科の香村信さん高校時代から外国語を話す日本人に憧れていた香村さんは、天理大へ進学し、スペイン語を学び始めた。今大会に向けては、優勝を目標に、担当教員や同専攻の仲間、ネーティブの教員らの助力を得ながら、授業内外で発音の精度や表現力の向上に取り組んだ。コロナ禍の影響により、2年ぶりの開催となった同大会。審査はオンライン形式で行われ、全国6大学の学生10人がスペイン語の語学力を競った。初出場の香村さんは「日本精神の源としての神社」と題して、日本人の宗教性について流暢なスペイン語で持論を展開。豊かな表現力が認められ、見事優勝に輝いた(写真)。香村さんは「着実に練習を重ねたことが、今回の結果につながった。語学の天理〟を背負って優勝できたことを誇りに思う」と語った。読者のひろば時報の書写通じ教えを学び深め古川義一(88歳・北海道余市町)毎週『天理時報』を楽しみに読ませてもらうとともに、記事の書写を習慣にしている。書写を始めたのは、かつて連載されていたお気に入りのコラム「和楽」がきっかけだ。40年近く書道にたしなんできた経験から、あるとき、ふと「和楽」を書き写してみようと思い立ち、筆を執った。書写は、縦書きの罫紙と毛筆を用意したうえで、所属教会の会長さんが届けてくださった時報を開き、丁寧に書き写していくというもの。時宜に適った「和楽」の話題を書写していると、筆者の心情がありありと感じられ、元気づけられたり、学んだりすることがたびたびあった。平成27年9月20日号から始めた書写は、冊子にまとめており、約6年で1ページを超えた。時報が新装されたいまは、「視点」の書写を続けている。こうして長年、書写を続けるうちに、日ごろの生活の中で親神様の教えをひしひしと感じられるようになった。これからも時報の書写を通じて教えを学び深め、残りの人生の道しるべとして、この営みを続けていきたい。幸せへの四重奏カルテット元渕舞ボロメーオ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者ニューイングランド音楽院教授国際コンクール昨年12月の半ば、プリムローズ国際ヴィオラコンクールの審査員を務めるため、ロサンゼルスに1週間ほど滞在した。国際レベルのコンクール審査員は、私にとって今回初めての経験だ。世界中から呼ばれた7人の審査員と一日中、トップレベルの演奏を聴き、意見交換しながら票を入れる。第1次のテープ審査を経て第2次審査に選ばれたのは2人。どんな曲を演奏するかも審査のうちに入るので、自分の個性を目いっぱい強調する曲を選んだ者、得意な曲で固めた者、自分に足りない分野に挑戦する曲を選んだ者など、色とりどりだ。数年前までニューイングランド音楽院で私の生徒だった二人も勝ち抜いてきていて、以前どこかの音楽祭で教えたことのある生徒などを合わせると、知らない演奏者はほとんどいなかっ第3次審査に残るのは6人。査員の意見交換も面白い。ある審査員が高得点を出した者が、他の審査員からは最低点をつけられることもしょっちゅうだった。審査の重点を個性に置くか、技術に置くか、音楽性に置くか。各審査員の経験もさまざまで、意見が分かれた。このコンクールでは、最新の数学法で点をつけることになっていて、スタンフォード大学の数学教授が各審査員の出した数字の奥にある心情を読み取り、それを数字にして表す。すると驚いたことに、綺麗に採点が並び、審査員全員、納得のいく結果が出た。決勝に残ったのは3人。ここまで来ると、トップスリーは全員一致で決まった。決勝ではオーケストラと共演する。同じ曲でもソリストが変わると、これだけオーケストラの音が変わるのかと驚いた。結局、優勝したのは、オーケストラを一番生き生きと共演させた演奏者だった。お互いを尊敬し、双方を伸び伸びと自由に演奏させる力。これこそ室内楽の神髄だ。「将来の夢は、プロのカルテットで演奏しながらトップの音楽院で教えることです」と語った彼女に栄光あれ。コンクールが行われた会場(写真=LAPHIL)