天理時報2021年9月26日号6面
表彰島国ツバルと交流30年外務大臣表彰大阪の茶谷吉則さん堺市の茶谷吉則さん(79歳・泉大教会前会長=写真右)は先ごろ、NPO法人「日本ツバル交流協会」理事長として、南太平洋の島国ツバルと日本の相互理解と友好親善の促進に30年にわたり貢献したとして、茂木敏充・外務大臣から表彰を受け同協会が結成されたきっかけは、1990年に大阪府で開かれた「国際花と緑の博覧会」(花博)にさかのぼる。期間中、参加国が自国紹介を行う「ナショナルデー」が催されるなか、少人数のため開催が危ぶまれたツバルの「デー」に、茶谷さんを中心とする大阪教区の教友らが協力。その様子を見たツバルの副首相(当時)から「今後も交流を持ちたい」と要望があり、翌9年に協会が立ち上げられた。同協会は「一れつきょうだい、たすけ合い」の精神のもと、両国の人と文化の交流を目的に、物産展やバザーなどを企画したほか、機関誌『TUVALU』を発行するなど、さまざまな活動を展開している。茶谷さんは「多くの人たちの尽力により、今日まで活動を続けられたことに、感謝の気持ちでいっぱいだ。今後も活発な交流を図り、ツバルと日本の間に兄弟のような関係を築いてもらいたい」と話した。道の学生ひのきしんDAYSNSで喜び共有恒例の「道の学生ひのきしんDAY」(主催=天理教学生会)が18日、「JoyFull!!喜びいっぱい」のスローガンのもと、全国各地で実施。今年はコロナ禍の影響により、会員各自が自宅付近での清掃活動などに取り組んだ。学生会(橋本善希委員長)では、この日に向けて特|別企画を実施。全国の道の学生がひのきしんに勤しむ姿を共有しようと、共通のハッシュタグを付けて、インスタグラムやツイッターなどのSNS上に投稿するよう呼びかけた。このほか、当日にオンライン行事を開催し、21人が参加した。橋本委員長は「SNSを通じて、会員同士のつながりや実動の喜びを感じてもらいたいと思った。これからも共に学生会を盛り上げていきたい」と語った。読者のひろば第二の人生、おたすけ心で須賀陽一(66歳・広島県呉市)私は現在、瀬戸内海の小さな島で暮らしている。あまり信仰熱心ではなかったが、2年前に頂いたがんの身上をきっかけに、少しずつ信仰を求めるようになった。現在も月に数回、手術後の経過観察のため、車で約2時間かけて本州の病院へ通っている。ある日、通院を終え、いつものように自宅へ向けて運転していたところ、エンジンが突然止まり動かなくなった。すぐにロードサービスに連絡し、点検してもらうことに。不安を抱えて作業を見守るなか、ふと教祖のことが頭をよぎり、「大難は小難、小難は無難にお連れ通りください」と心の中で念じた。そのときだった。私の目の前を「天理」の地名が入っている会社の大型輸送トラックが横切った。教祖のことを心で念じた直後の出来事だったので、その不思議なタイミングに驚いた。やがて修理が終わり、帰路に就くことができた。道中、先ほどの出来事を振り返るなか、「教祖が手を差し伸べてお導きくださったのでは」と思い至り、ありがたさが込み上げ、温かい気持ちで満たされた。その日のうちに所属教会へ足を運び、親神様・教祖にお礼申し上げた。2年前の身上や今回の出来事を通じて、神様が私を導いてくださったことに親心を感じた。同時に、これまで数えきれないほどご守護を頂いてきたことに気づき、感謝の思いが湧いた。現在「人さまのために何かさせてもらいたい」との思いから、介護施設で働いている。日々おたすけの心で、神様がお導きくださった〝第二の人生〟を一歩ずつ歩んでいきたい。投稿・お便り募集身近な話題や意見、提言などをお寄せください。字数〒632-8686天理郵便局私書箱30号は自由。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のFAX0743-62-0290うえ、下記へ。採用された方には図書カードを贈呈しEメール[email protected]ます。道友社ホームページからも投稿できます。※いずれも、天理時報「読者のひろば」係人と関わる知恵カウンセリングエッセ金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長集団の成長を促す「対話」数回にわたって、さまざまな集団について論じてきまし互いを認め合い、切磋琢磨する集団では、一人ひとりの成長が促され、課題が生じたときでも支え合うことで、それを乗り越えようとします。たとえば、学生にとって路傍講演は高いハードルですが、「学生生徒修養会」では「班の仲間と一緒ならできる」という思いに支えられて、多くの学生が、それを跳び越えていきます。これはまさに集団の力によって個人の成長が促された姿といえます。互いを認め合う集団を育成するうえで大切なのが、相互理解を深めるための「対話」です。先に例として挙げた「学生生徒修養会」を含め、教内の講習会や研修会でも、「談じ合い」や「ねりあい」として、あるいは「振り返り」や「グループワーク」などの名称で、対話の時間が設けられています。集団のリーダーはメンバーと対話し、その思いを受けとめていくとともに、メンバー同士の建設的な対話を促す必要があります。対話の場では、誰もが安心して発言できるように配慮します。特定の人だけ話し続けるような場合は「○○さんがおっしゃりたいことはということでしょうか」と要約したうえで、「△△さんはいかがですか」などと、ほかの人に発言の機会を与えるようにしましょう。ただし、これは全員が発言しないといけないという意味ではありません。集団の中には「いまは話を聴いていたい」という人もいます。それぞれの参加の仕方を尊重し、「ここでは皆が大切にされている」という雰囲気が広がるよう心がけましょう。また対話というと、活発に話し合っている姿が思い浮かびますが、対話においては沈黙の時間も大切です。なぜなら、人は沈黙の中でこそ、自分自身と深く対話し、自らを顧みて、多くの気づきを得ることがあるからです。言葉が見つからないために黙っているようであれば、こちらが相手の思いを察してそれを言葉にしたり、話題を提供したりする必要もあります。しかし、自分が沈黙に耐えられずに話しだしてしまって、結果として相手の自己内対話(自分の思いや考えを自分で振り返ること)を遮ってしまえば、その人が成人するための貴重な機会を奪うことにもなりかねません。対話の場では沈黙の意味を考えることも重要です。絵・うえかな