天理時報2022年10月5日号2面
【立教185年9月月次祭 – 秋の気配深まるなか】教会本部の9月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと執り行われた。大亮様は祭文の中で、教祖をやしろにこの世の表にお現れになり、元の理を説き明かし、たすけ一条の道を教え、陽気づくめの世界へとお導きくださる親神様のご慈愛にお礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、成ってくる姿の中に、成人をお急き込みくださるをやの御心を求め、教祖のひながたを胸に、にをいがけ、おたすけに励み、お望みくださる陽気世界の実現を目指して着実に歩ませていただく決心でございます」と奏上された。この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。参拝者たちは心一つに「みかぐらうた」を唱和した(9月26日)数日来、朝夕涼しい日が増え、秋の気配が感じられる親里。この日は最高気温30度と、残暑さながらの日差しが降り注ぐ中も、時折、爽やかな風が神苑一帯を吹き抜けた。おつとめの後、中山慶治本部員が神殿講話に立った。中山本部員は冒頭、『天理教教典』の一節を引いたうえで、教祖のひながたは「陽気ぐらしのひながた」であると強調。教祖は、いかなる中も常に陽気に勇んでお通りくださり、いそいそとお道の御用に励まれたとして、そのご態度や心の治め方、ご行動こそ、私たちが学ぶべき陽気ぐらしのひながたの神髄であると話した。そのうえで、窮地の中も周りの人々と共に心明るく通られたご事跡として、明治7年の「山村御殿のふし」をめぐる史実を紹介。『稿本天理教教祖伝』などを基に、円照寺へ呼び出された教祖と高弟たちが、緊迫した取り調べの中で陽気におつとめを勤めた様子などを詳しく語った。先人の遺徳しのび – 秋季霊祭翌27日には、秋季霊祭が執り行われ、神殿では、祭文奏上に続いて「よろづよ八首」と十二下りのてをどりが勤められた。続く「祖霊殿の儀」では、大亮様が祭文を奏上された。その中で、たすけ一条の御用のうえに真心の限りを尽くされた先人の遺徳をしのび、「時旬に相応しい成人の歩みを力強く進めさせていただけますよう」と、お導きを願われた。, 【特別号が来年リニューアル年祭活動の一助に – 全国社友大会 道友社】道友社(松村義司社長)の立教185年「全国社友大会」は9月25日、天理市民会館で開かれた。今年も、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、参加者を限定して実施。直属および教区代表社友ら249人が参集した。席上、あいさつに立った松村社長は、道友社発行の月刊紙『人間いきいき通信』(天理時報特別号)を、来年1月号から全面リニューアルする旨を発表。4ページ立ての新装紙は『天理いきいき通信』と改称し、お道に関心を示す人や、未信者向けの“にをいがけ紙”として発行していくと語った。さらに、リニューアル後の具体的な紙面編成を紹介。教語をできるだけ使わず、お道の考え方や教えのエッセンスを感じてもらうことを念頭に、社会に暮らす人々の思いに届くようなメッセージを伝える巻頭言や、お道の女性によるエッセー、社会で活躍するようぼくの紹介コーナーなどを企画していると明らかにした。そのうえで、本紙はポスティング用というよりも、身近な人やつながりのある人に“手渡しするツール(道具)”であると強調。秋季大祭に「諭達」が発布され、教祖140年祭に向けて三年千日の歩みが始まることを踏まえ、社会において接点ができた人に、陽気ぐらしにつながる心のありようを知ってもらえるよう、年祭活動の一助として活用していただきたいと要請した。最後に松村社長は、年祭へ向けて全教一丸となっておたすけ活動を繰り広げるためには、お互いに成人して実践していけるよう、教友同士の励まし合いや丹精し合うことも大切だとして、「道友社の出版物やメディアを活用し、それぞれの立場で積極的に働きかけをしていただきたい」と呼びかけた。なお、『天理いきいき通信』については、次号詳報の予定。◇休憩を挟んで行われた記念講演では、本紙で「手嶋龍一のグローバルアイ」を連載中の外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏が登壇。「危機の時代をどう生き抜くか問われる日本の役割」と題して、東アジアの国際情勢や、いまなお混迷を深めるウクライナ情勢について、専門家としての分析を交えながら詳しく語った(詳細はこちら)。, 【おやのことば・おやのこころ(2022年10月5日号)】一ッ ひとのこゝろといふものハ うたがひぶかいものなるぞ「みかぐらうた」六下り目8月末から1週間、海外出張でタイ王国を訪問しました。3年ぶりの海外渡航に心の高鳴りを覚える一方で、コロナ下のさまざまな規制に一抹の不安を感じながらの出国でした。観光立国のタイ王国は、アジアでいち早く入国規制を緩和し、今年7月以降、ワクチン完全接種者はコロナ前とほぼ同様に入国・滞在ができるようになりました。ほとんどの人はマスクを着け、手指消毒なども徹底している様子ですが、感染者数の増減に関心を示さず、大勢が集まるイベント前に、検査で陰性を確認するのが日常化しているようでした。驚いたのは、抗原検査キットがコンビニや自動販売機で安く販売され、誰でも気軽に入手できることでした。1週間の滞在で唯一気がかりだったのが、出発前72時間以内に義務づけられる陰性証明のための検査でした。人生初の抗原定量検査。出発前日の朝に届けられた検査キットで唾液を採取し、検体を医療機関へ送り、待つこと24時間。日本でワクチン接種を4回済ませ、滞在中もできる限りの対策を講じたとはいえ、感染しない保証はない。万が一、陽性になれば、現地での10日間の隔離を強いられ、復路の航空券を再購入しなければ……。人間思案から、そんな懸念が次々と頭をよぎりました。同時に、すべては世界たすけに通じると信じて疑わなければ、決して悪いようにはなさらないと思い直し、腹を括りました。出発当日の朝、メールで検査結果が届きました。「陰性」。安堵するとともに、親神様・教祖に心から御礼を申し上げました。(足立)