『新古今和歌集』鎌倉時代初期に作られた「新古今和歌集」は、他の勅撰和歌集と比べ、上皇自身が編纂に大きく関わっているのが特徴。3歳で天皇、19歳で上皇となった後鳥羽院は、和歌に没頭し、藤原定家などの歌人を集めて新古今和歌集を作らせましたが、一応の完成を見た後も、何度も改訂を続けました。天理図書館所蔵の「新古今和歌集烏丸本」(重要文化財)は、承久の乱によって流罪となった後鳥羽院が、隠岐島で編纂を続けた様子を伝えているといわれています。紫式部の『源氏物語』平安時代中期に書かれた「源氏物語」全54巻は、光源氏と女性の愛の物語を中心とした内容。日本文学の最高傑作ともいわれ、のちの時代の文学のみならず、音楽や絵画など幅広い分野に大きな影響を与えてきました。さまざまな写本が残されており、天理図書館にも、美しい緞子織の表紙で豪華な蒔絵の箱に収められた国冬本や、鎌倉期の写本としては最も多くの巻を収めた池田本(重要文化財)、また源氏物語絵巻(重要美術品)などが所蔵されています。