天理時報特別号2021年8月号2面
家族のハーモニー白熊繁一ShirakumaShigekazu1957年生まれ天理教中午分教会長娘が分娩台で聞いたおつとめの音と産声妊娠中も人のために1年間、丹精したバラの木に、今年も深紅の花がこぼれるように咲いた5月初旬、娘夫婦に女児が誕生した。昨年、妊娠の報告を受けたときは、新型コロナウイルス感染症の第2波により、社会全体に重たい空気が立ち込めていた。そうした状況のなかにも、いろいろな方から、結婚式は挙げられないけれど入籍したという報告があったり、無事に出産できたと新生児の写真が送られてきたりと、変わらぬ日常があった。私は娘夫婦に喜びを伝え、今後の協力を約束した。昨年来、巣ごもりが多くなった家庭で虐待やDVが増えているという。里親をしている私たち夫婦も、児童相談所から行き場を失った子供たちの一時保護を依託された。私たちは、娘夫婦と社会の役に立たせていただこうと申し合わせ、依頼されるままに子供たちを次々と引き受けた。また教会には、感染症の事情から職や住まいを失った人も滞在している。娘は妊娠中の身でありながらも、妻とともに食事の世話や洗濯など、その時々に自分にできることを、かいがいしくやってくれた。そうして迎えた出産だった。教祖(天理教教祖・中山みき様)は、「人をたすけて我が身たすかる」とお教えくだされている。人のたすかりを神様に願い、自らの心や体を、人に喜んでもらえるように使おうと努めるうちに、結果として自分がたすけていただいている、という意味だ。子供たちの一時保護や、行き場のない人の受け入れは、時にさまざまな困難を抱えることもある。しかし、生活を共にしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく姿に、思わぬ喜びを発見して心が癒やされる。まさに、私自身がたすけていただいていることを実感する。神様からの贈り物娘は7年前に第1子を授かった直後、