天理時報特別号2021年4月号8面 2021年4月1日 この記事を読むにはJavaScriptを有効にする必要があります。ブラウザの設定からJavaScriptを有効にしてください。 JavaScriptを有効にする方法を確認する yamanobenomichi_kokoronokei山の辺の道心の景廃寺の桜と世紀の美女天理駅から南東へ約3キロの里山に、かつて「西の日光(東照宮)」と呼ばれた大伽うちやまえいきゅうじ藍があった。寺の名は内山永久寺。創建は平安時代の永久年間。「永く久しくあれ」、そんな未来がこの名に託されたことだろう。ところが明治の初め、廃仏毀釈によって跡形もなく消えてしまった。いまは庭の池だけが、往時の名残を留めている。寺には後醍醐天皇や豊臣秀吉など、多くの著名人が訪れた。また、世紀の美女・小野小町の晩年の木像が、この寺から流出している。その姿は、彼女が桜に自分を重ねて詠んだとされる『百人一首』の歌以上に切ない。「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに(桜は長雨にむなしく色あせてしまった。そして私も・・・・・)」ここを訪れるのは、桜の季節がお勧め。「小町もこの道を歩いたのかな?」などと空想しながら、散策するのも楽しい。(J)撮影場所:天理市杣之内町PhotobyHideharudoyusha_phototeam親里の四季の写真を発信しています。