呼びかけと応答 – 成人へのビジョン29
ある生物学者が次のようなことを述べていました。「科学は現象の『How(どうやって?)』を解き明かすことは得意ですが、生命の存在意義『Why(なぜ?)』に迫ることは、科学の領域を超えることだと考えられて・・・
ある生物学者が次のようなことを述べていました。「科学は現象の『How(どうやって?)』を解き明かすことは得意ですが、生命の存在意義『Why(なぜ?)』に迫ることは、科学の領域を超えることだと考えられて・・・
夏に決まって思い出すのは、南極の皇帝ペンギンのことです。この時季は南極の冬に当たり、太陽が昇らない極夜のなか、彼らは体を寄せ合い、まるで一つの生命体のようです。わずかな熱も逃さないように、密に、密に。・・・
9月は「全教会布教推進月間」です。字義通りに解せば「布教」を「推進」するわけですから、「布教活動の実践」がその眼目といえます。 一方、布教という言葉の意味を考えるならば、「いまだこの道の教えを知らない・・・
人と接する中で、共感や思いやりよりも理屈が先行してしまうことがたびたびあります。そうしたとき、私自身もさみしい気持ちになります。たとえば、人から何かを打ち明けられれば、整合性や論理を超えて相手を思う真・・・
「健康」とはどういう状態を指すのでしょう。こう聞かれると案外、困ってしまいます。研修医が同じ質問を受けたところ、みんなしどろもどろだったそうです。回答の多くは「病気ではないこと」「ケガがないこと」「検・・・
他者と深い関係を築くうえで有効とされることの一つに、「共通点を見つける」があります。たとえば、共通の趣味は互いの距離を一気に縮めてくれます。 反対に、離婚の原因で多いのが性格の不一致。言い換えると「価・・・
これはここだけの秘密なのですが、自然現象を述べた後に「人間も一緒だね」と言うと、さも深い話や格言であるかのような雰囲気が出ます。そんな分かりきったことを、と言う向きもありますが、面と向かって公言するの・・・
家に帰ると、私の留守中にあった、たくさんの出来事を子どもたちが聞かせてくれます。「お父さん見てー」。そう言って描いた絵や作った作品を持ってくることもたびたびです。彼/彼女は、自分が創りだしたもの、経験・・・
ある現象に対し、原因があってそうなったのだとする考え方を原因論といいます。たとえば、「子供がおもちゃを片づけないから怒った」というように、親が怒った原因は、子供がおもちゃを片づけないことにある、とする・・・
1年ほど前、リサイクルショップに地球儀を持ち込みました。廃校となった小学校の備品を譲り受けたもので、バランスボールほどの大きさがあります。 一時は歓迎したものの置き場所に困り、しばらくして売りに出すこ・・・
「先生、『またあした』っていうのは、天理教用語なんですか?」と修養科生。聞けば、修養科から詰所へ戻る際に、会う人ごとに「またあしたー」と声をかけられるので、しまいに「はて、これは何かしらの天理教用語か・・・
「なんでほこりの心づかいがあるんですかねえ。ハナっから優しい心の人間ばかりつくればよかったと思うんですが」。修養科から詰所に戻ってきた彼は、納得いかない様子で私に尋ねます。お道の勉強をすればするほど疑・・・
人は老いる生き物です。ある一定年齢まで体は成長しますが、ピークを過ぎると、加齢とともに目はかすみ、耳は遠くなり、足腰は弱まり、頭も思うように働かなくなっていきます。若いころと比べて身体機能は着実に衰え・・・
「おふでさき」全1711首は、「これをはな一れつ心しやんたのむで」の一首をもって筆が擱かれています。「みかぐらうた」は、「このたびいちれつに だいくのにんもそろひきた」を最後に十二下りを終えます。「お・・・
数年前から雨が好きになりました。草抜きをするようになったからです。雨の後は土に水分がたっぷり含まれ、草を抜くのに絶好のタイミングです。 草抜きを続ける中で気づくことがあります。「植物は自らが適した環境・・・
十二下りを通して勤めると「心」(こゝろ)が繰り返し出てくることに気づきます。信仰は心が大切、そう感じます。 ですが、心がすべてかというと、果たしてそうでしょうか。お言葉に「身の内離れて神はなし」とある・・・
「親から親孝行をするように言われたことがない」という友人の言葉が印象に残っています。なぜなら彼は、とても親孝行だからです。社会通念としても、この道の信仰においても、親孝行は大切な徳目とされます。ところ・・・
『天理時報』に文章が載ると思うと、どうも肩が凝ります。内容があり、自分らしくて、信仰的で、少しばかりエッジも効いていて。要は「刺さる言葉」を書きたい、そんな思いにとらわれます。しかし気負うほどに自然さ・・・
「コロナが治まったら」。そんなあいさつを何度交わしたことでしょう。この数年間、親しい友人との再会も、学校行事も、おぢば帰りの予定も、あれもこれも、中止や延期の憂き目に遭いました。長引くのはつらいことで・・・
昨年末、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されました。原作に当たる漫画『SLAM DUNK』(井上雄彦著)は、高校バスケットボールを題材に選手たちの人間的成長を描いたもので、国内発行・・・