天理時報オンライン

人のために祈りを捧げる優しさと尊さ

2023年11月

秋深し。色とりどりに染まった山を眺めていると、その色が一枚一枚の木の葉であることをつい忘れてしまいます。はらはらと風に舞い散る木の葉は哀愁を帯び、秋風の冷たさとともに、もの悲しさを感じさせます。 O・・・・

花のような芳香を兼ね備えた人柄に

2023年10月

家の前で秋風に吹かれていると、今年もお向かいから金木犀の香りが漂ってきました。金木犀の花は、ほのかに匂うというより、まるで香りに輪郭があるかのようにくっきりと匂います。 「あ、トイレの匂いだ」。自転車・・・

目に見えない本質を全身で感じてみては

2023年9月

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 『古今和歌集』に収録されている歌です。「秋が来たと、はっきりと目には見えないが、風の音ではっと気がついたことよ」という意味で、古人の・・・

たすけ合いは同時に起きている

2023年8月

「人」という字は人が人を支える姿。そういう例えを、よく耳にします。短い棒が倒れそうな長い棒を支えている。なるほど、社会はこうした支え合いで成り立っているというのです。分かりやすいお話です。 でも、ある・・・