関西リーグ3位大学選手権へ – 天理大ラグビー部
天理大学ラグビー部は12月4日、「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」の最終節で同志社大学と対戦。互いに一歩も譲らない試合展開となるなか、後半ロスタイムに天理大が逆転し、27‐25で劇的勝利。リーグ3位で「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」出場を決めた。
リーグ初戦の近畿大学戦を7‐23で落とした天理大。ミスを減らすため、ゲーム中のコミュニケーションを積極的に取るなどして立て直しを図り、第2節の関西大学戦では終始相手を圧倒し、69‐21で大勝した。
続く第3節の摂南大学戦は40‐0。第4節の立命館大学戦は42‐14。第5節の関西学院大学戦は38‐17で、それぞれ快勝した。
第6節では、今季リーグ無敗の京都産業大学と対戦。前半、天理大は敵陣へ攻め込むものの、相手のディフェンスを崩しきれない。7‐10で折り返した後半、天理大がペナルティーゴールを決めて同点に追いつく場面もあったが、自ら反則を重ねるなどして失点し、10‐19で惜敗。今季二つ目の黒星を喫した。
リーグ4位で迎えた最終第7節の相手は、関西大学春季トーナメントの決勝で敗れた同志社大。前半4分に先制を許すも、23分、相手の反則で、天理大は敵陣13メートル付近からのペナルティーキックを選択。今季初出場の福本優斗選手(2年)が慎重に決め、3‐3の同点とする。
さらに29分、敵陣ゴール前のラインアウトからモールで押し込んで追加点を挙げ、10‐3と逆転に成功。しかし、その後はミスが続いて相手に2トライを奪われ、10‐15で前半を折り返した。
天理大のキックで始まった後半もシーソーゲームが続く。
2分、敵陣ゴール前のラインアウトから佐藤康キャプテン(4年)がトライを決め、一時、再逆転したが、反則によるペナルティートライなどで17‐25とさらにリードを広げられる。
試合終了が近づく34分、マナセ・ハビリ選手(2年)が相手ディフェンスを振り切ってトライ。24‐25と、天理大が1点差に迫る。
後半ロスタイム4分、相手の反則で天理大にラストチャンスが訪れる。逆転が懸かる大事な局面で、敵陣22メートルライン付近から福本選手が落ち着いてペナルティーゴールを成功させ、27‐25でノーサイド。激闘を制し、3位でリーグ戦を終えた。
小松節夫監督(58歳)は「点差が離れた苦しい局面で我慢強く食らいつき、最後は福本が、ここぞという場面でしっかり活躍してくれた。全国に向けて、選手層をさらに厚くすることができたと思う」と話した。
佐藤キャプテンは「挑戦者として同志社大学に臨み、春の雪辱を果たすことができた。今後もディフェンス面などの課題に取り組み、チャレンジャーの気持ちで全国の舞台に立ちたい」と意気込みを語った。
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第58回「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」の天理大の初戦は12月18日、東大阪市の花園ラグビー場で関東の強豪・明治大学と対戦する。