身近なところから にをいがけ – おやのことば・おやのこころ
2023年2月19日
おやのことば・おやのこころ そのはずやといてきかしたことハない
「みかぐらうた」よろづよ八首
しらぬがむりでハないわいな
今夏の「こどもおぢばがえり」をはじめとして、教内外でイベントが再開されつつあります。個人的な話題で言えば、以前ほどではないにせよ、友人たちと集まる機会が増えてきました。
気のおけない仲間たちと語り合っていると、ふとした拍子に「なぜ信仰しているの?」と素朴な質問をされることがあります。そこで、次のように説明してみました。
「それは、神様がいると考えたほうが幸せになれると思うから。生かされていると思えば、感謝の気持ちが湧いてきて、安心できる。自分が世界の中心だと思わなくなれば、素直に反省できるし、慎みの心も芽生える。そうすれば、ちょっと周囲の人の手助けをさせてもらおうという気持ちにもなれる。信仰があることで、努力すべき方向性がはっきりする」
こんな話をすると、それぞれが大事にしている価値観や親の話を聞かせてくれることが多いように感じます。明確な信仰のない家庭で育った場合、物事を判断する一つの大きな基準は、親の姿のようです。
これは、お道の家庭でも同じことでしょう。それぞれが教えにどのような価値を見いだし、実生活に生かして通っているのかを、子供や周囲の人たちは、じっと見つめているのです。
信仰について対話するのは簡単なことではありませんが、それは、にをいがけであると同時に、成人への大きな一歩にもつながります。この旬に、意識して機会を設けたいものです。
(大塚)