うわべを取り繕ってしまう性格 – 人生相談
Q. つい、うわべを取り繕ってしまう性格のせいで、ずっと悩んできました。こんな性格のせいか、学生時代に親友はできませんでした。新社会人になったことを機に、性格を改めたいのですが、どうすればいいでしょうか? (20代女性)
A. 誰でも「いい人に思われたい」「嫌われたくない」と思うものですが、その気持ちが先に立って、自分の意見や思いを引っ込めてしまい、つい、うわべを取り繕ってしまうとのこと。その性格のせいで、主体的に働くことができないのではないかと心配しているのですね。
性格は人それぞれで、あなたとは逆に、いつも自分の意見や思いを相手にぶつけてしまっては後悔している人もいるでしょう。その人は、心にブレーキをかけるのが難しいのです。その点、あなたは「とりあえず、うわべだけでも取り繕うスキルがある」とも言えるのではないでしょうか。仕事上、プラスになる場面もあると思います。たとえば、相手が何か怒っていたら、とりあえず低姿勢で、その理由や気持ちを聴く、ということがうまくできるかもしれません。
親神様の思召に沿わない、自分中心の心づかいを「ほこり」と教えられます。「八つのほこり」は誰もが積んでしまうものですが、あなたはどう思うでしょう。些細なものですから自覚はないかもしれませんが、この際、自分の傾向を探って自覚できたらいいですね。
自分の性格を否定するのではなく、あなたの持ち味を生かしながら、教えに照らして、たえず胸の掃除を心がけ、少しずつ成人していければいいですね。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師)