高畑吉宏(20歳・大阪市)
中学3年の夏、天理高校第2部への進学を希望し、担任の先生に相談した。すると、気弱で人に流されやすい私を心配してくださったのか、「君の性格だと寮生活は難しいのでは」と、志望校の変更を促された。正直言って悔しかったが、この言葉で奮起。必ず合格し、4年間頑張ろうと決意した。
その後、無事に合格。入学当初は親元を離れての生活に苦労したが、だんだんと寮に馴染むことができ、学校生活を楽しめるようになった。また、配属された部署で精いっぱい伏せ込むうちに、周囲に流されやすい性格だったのが、自分で考えて主体的に行動できるようになった。
そして昨年2月、喜びいっぱいに卒業式を迎えることができた。先ごろ成人式で地元へ戻った際に、中学3年時の担任の先生と再会した。天理での高校生活について話すと、「良かったなあ、頑張ったなあ」と涙を浮かべて喜んでくださった。
高校受験を前に、先生が私のことを本当に心配してくれていたことに気づき、感謝の思いが込み上げてきた。そして、おぢばの学校で学び、成長できたことを誇らしく思えた。
いまは専門学校で英語を学んでいる。国際情勢の変化は、これから大きな問題になってくると思う。お道の教えを胸に、世界の人々の心をつなげられるような社会人を目指したい。