北京五輪で健闘 – 東京の安藤麻選手
2大会連続出場のようぼく子弟
安藤麻選手(25歳・日清医療食品所属・撫養大教会ようぼく、弥さんの長女)は、2月4日から20日にかけて開催された「北京オリンピック」のアルペン・女子回転と同大回転に出場した。
北海道出身の安藤選手。東洋大学在籍時の2018年冬、韓国・平昌で開催された「平昌オリンピック」アルペン・女子回転競技に出場。その後、社会人選手として、さらなる高みを目指す中で、国内外の大会で優勝するなど数々の好成績を残してきた。
秋から冬にかけてのシーズン中は、“アルペンの本場”ヨーロッパを拠点に技術を磨く。夏などのオフシーズンには、ウエートトレーニングや有酸素運動に取り組み、体づくりに励んでいるという。
21年2月、イタリアで行われた「アルペンスキー世界選手権」回転に、キャリア3度目の挑戦。10位に入り、1972年の札幌五輪で岡崎恵美子選手が残した13位を上回る、同種目の日本人最高記録を更新した。
その後、1年後に迫った北京五輪に向けて、ターンの精度を上げようと練習を重ねてきたが、昨年11月に腰を痛め、2カ月間の練習休止を余儀なくされた。
こうした中で迎えた2度目の五輪の大舞台。北京の会場に到着した安藤選手は「コロナ下での開催に不安はあったが、“オリンピックだから”という緊張感はなかった」と、自然体で試合に臨んだという。
出場した両種目は、2度のレースの合計記録で競われる。2月7日の大回転では、1回目を1分1秒43で滑りきり、この時点で29位に。続く2回目はタイムを縮めて59秒56とし、順位を上げ24位でレースを終えた。
この後、腰の痛みを押して9日の回転に臨んだものの、1回目途中での棄権となった。
安藤選手は「無事に大会に出場し、滑ることができてうれしかった。次の大会に向けて、どんな雪質やスキー場であっても、ライン取りを正確にできるよう、しっかりと調整したい」と話している。
なお安藤選手は、3月にロシアで行われる「極東コンチネンタルカップ」への出場を予定している。
下記URLから、安藤選手の過去記事をご覧いただけます。
https://doyusha.jp/jiho-plus/pdf/20220302_olympic.pdf